糖尿病専門医に聞く。ポテトサラダは野菜サラダではない!?




ダイエット中、太りたくないときに選ぶメニューといえば、何といってもサラダでしょう。レストランでも居酒屋でも、総菜を買うときもサラダを選びますが、実は、用心が必要です。



「サラダと言っても高カロリーになる具材やメニューがあるんだとか。勘違いしている人が多い」と話すのは、『専門医が考えた 糖尿病に効く「腹やせ」レシピ』(洋泉社)の著書で「腹やせのための食べ方」を提案する糖尿病専門医の福田正博先生。詳しいお話を伺いました。



■じゃがいも、さつまいも、かぼちゃ、とうもろこしは低カロリーではない



福田先生は「サラダ」というネーミングの落とし穴についてこう説明します。

「サラダとつくと、すべてが低カロリーとは限りません。最も注意が必要なのは、じゃがいも、さつまいも、かぼちゃ、とうもろこしです。



これらは、糖尿病の食事療法では、『炭水化物の多い野菜』として扱われ、食べたあとの血糖値(血液中の糖分の濃度)が急激に上がり、脂肪の蓄積も高まりやすくなる食材です。



つまり、野菜というよりも、ごはん、パン、めんなどと同じ『糖質』なのです。ですから、ポテトサラダ、さつまいもサラダ、かぼちゃサラダを『野菜サラダ』と思って大量に食べると、かなりのカロリーをとっていることになります」



さらに、いも、かぼちゃのサラダが高カロリーなもう一つの理由について、福田先生は話を続けます。

「これらのサラダはマヨネーズであえてあります。マヨネーズ=油ですから、脂質も高くなり、全体としてカロリーが高くなってしまうのです。かぼちゃのサラダは、りんごやレーズン、生クリームまでトッピングされているタイプもあります。これはもはやサラダではありません。高カロリーのデザートそのものです。



グリーンサラダ100グラムが約70キロカロリーなのに比べ、ポテトサラダ100グラムは約170キロカロリー、フルーツなどがトッピングされたかぼちゃサラダは約230キロカロリーを超え、ごはん1杯(約180〜200キロカロリー)のカロリー、あるいはそれ以上に匹敵します」



■アボカドは野菜ではなく多脂性食品



また、野菜だと思い込んでいるけれど実は違うという食材に注目です。

「代表例に『アボカド』があります。糖尿病の食事療法で参考にされるテキスト『食品交換表』(日本糖尿病学会編)では、アボカドは『野菜』ではなく、『多脂性食品』(脂肪分が多い食品)のグループに分類されます。

1個あたり約220キロカロリーもあり、ほかの野菜とくらべて高カロリーであることを覚えておきましょう。



居酒屋やファミレスのメニューでもよくある、『アボカドとえびのサラダ』などは、メニューの写真を見てもヘルシーだと思いがちですが、それは勘違いです。そのサラダは約210キロカロリーになります」(福田先生)



さらに福田先生は、ドレッシングにも太りやすい、太りにくい選び方があると言います。

「ドレッシングに使用される油は、1グラムで約9キロカロリーと高カロリーです。ドレッシングは、油:酢が2:1〜3:1で作られます。いろいろな種類のドレッシングがありますが、油の量が多いほどカロリーは高くなります。



例えば、100グラム当たりのカロリーを比較すると、

マヨネーズ……約700キロカロリー

ごまドレッシング……約500キロカロリー

フレンチ・ドレッシング……約400キロカロリー

和風ノンオイル・ドレッシング……約80キロカロリー

ポン酢……約70キロカロリー



その差は歴然としています。マヨネーズ系ドレッシングは脂質が高く、高カロリーと言えます。カロリーが気になる方は、ノンオイルやポン酢、バルサミコ酢を選びましょう」(福田先生)



材料一つ、ドレッシング一つをとってもこれほどカロリーに差があるとは驚きを隠せません。じゃがいも、さつまいも、かぼちゃ、とうもろこし、アボカドは野菜ではないということも衝撃でした。それらの知識を得て、これからは「野菜のサラダ」を正しく選ぶ必要があるようです。







監修:福田正博氏。大阪府内科医会会長。医学博士。糖尿病専門医。ふくだ内科クリニック(大阪市淀川区)院長。名医として数々のメディアで紹介され、著書に『糖尿病は「腹やせ」で治せ!』、『専門医が教える 糖尿病食で健康ダイエット』(ともにアスキー新書)、『専門医が教える 糖尿病ウォーキング!』(扶桑社新書)、『専門医が教える5つの法則 「腹やせ」が糖尿病に効く!』(マガジンハウス)、また最新刊の『専門医が考えた 糖尿病に効く「腹やせ」レシピ』(洋泉社)が、ヘルシーダイエットのための料理本として話題。





(岩田なつき/ユンブル)