思いっきり明るい未来を想像してみちゃおう!【イラスト/斎藤ひろこ】

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この連載の新年第一弾も、"貯められる人"の家計管理法や節約行動についてお話ししていきたいと思います。前回は、誰にでも比較的取り組みやすい節約行動を挙げましたが、今回は、貯めるためのモチベーションの作り方にスポットを当てました。年始や年度始めは、自然と心が改まり、何かを始めやすい時期です。新たな考え方や習慣を取り入れて、今年こそ"貯められる人"になりましょう!

【貯金体質になれる思考1】
ライフプラン表を作って将来を想像する

 ライフプラン表とは、いってみれば人生の未来年表のようなもの。これから先、自分の人生においてどんなイベントが起こるか、わかっていること、予想できることを記入して作り上げます。

 たとえば、いま30歳独身の人の場合。「32歳で結婚、34歳で第一子誕生、37歳で第二子誕生、40歳でマイホーム購入、46歳で子どもの中学受験」――といった具合に、ある程度までなら青写真を描けるのではないでしょうか?

 すでに結婚し、家庭を築いている人なら、より現実的なプラン表を作成することができるでしょう。「いま独身だし、結婚相手もいないから、プランなんて思い描けないよ……」という場合でも、自分が「こうありたい」と考えている希望的観測(この際、「どうせ結婚なんて無理」などとネガティブにならず、自分に素直になって、理想の未来を描いてみましょう)に基づいて、プラン表を作成してください。

 面倒くさそうに思われるかもしれませんが、やってみると案外面白みもある作業です。自分の考えていることを整理し、まとめる経験というのは、ありそうでないものですから。

 結婚している人なら、夫婦で話し合いながら作成するといいでしょう。その過程で、必然的に「子どもに受験をさせる・させない」「家は持ち家がいい・賃貸がいい」といった重大事を話し合うことになるため、お互いの考えを心行くまで話し合う好機になるはずです。

 このライフプラン表を作成すると、大きなイベントには高い割合で大きな出費が伴うことがわかるはずです。その金額の目安も、この連載の過去記事などを参考として、プラン表の中に書き入れてみてください。

 すると、自分達がどれくらいのお金を貯めなければならないかが明確になります。いわずもがな、その金額が高すぎてとても手が出ない……という場合もあるでしょう。希望的観測に基づいて作成したプランなのですが、それも当然です。

 その場合は、何を削るのが現実的であるか考えてみてください。たとえば「家は新築にこだわらず、中古でもいいよね」とか、「子どもはずっと公立でもいいかも」などという具合です。

 もちろん、すべてをプランどおり進めるのはほぼ不可能でしょうが、イベントの予定と出費の目安を知っておけば、考えなしのムダ使い(たとえば、新築のモデルハウスで舞い上がって、予算オーバーの家を買ってしまう……など)を防げる可能性が高くなります。

 そのうえ、貯めるべきお金の目安が見える=目標が定まるということですから、貯金のモチベーションもわいてくるでしょう。

【貯金体質になれる思考2】
"不安"を原動力にしない

 家計相談を受けていると、「とにかくお金のことが不安なんです!」といって飛び込んでくる人がよくいます。漠然と不安なだけで、具体的に何が不安なのかは、本人にもわかっていません。ただ、「将来はきっと莫大なお金がかかるだろう。だから怖い!」とおびえ、委縮してしまっているのです。

 ひたすら楽観的で、「お金なんて、どうにでもなるさ」という人にもいささか問題がありますが、不安になりすぎてしまっている人も問題です。たしかに、生きていくには少なからずお金が必要ですが、「なんとなく不安だから、とにかくお金を貯めなければ」と考え、極限まで切り詰め続けるような人生は、到底幸せとはいえないでしょう。

 私は「貯金生活」という言葉を使っていますが、それはストイックに節約だけを励行する生活ではなく、"お金とうまく付き合っていく生活"だと思っています。もちろん、ある程度のストイックさも必要なのですが、多少なりともお金は使うべきだし、使って楽しむべきだとも考えます。

 だからこそ、私は"どんなに節約しているときでも、お小遣いや嗜好品への出費をゼロにすべきではない"とお話ししているのです(ただし、無計画なキャッシングによる借金があるような場合は、この限りではありません)。

 不安にとりつかれ、不安を原動力にお金を貯めようとしている人は、お金とうまく付き合えていません。その不安を取り去るためにも、先のライフプラン表を作る作業が役立つでしょう。やみくもに不安がるのは時間のムダです。現実を見据え、不安の中身を整理しましょう。

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