この光で、顔とプライバシーを守る。ちなみにこの光は、人の目には見えません。

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この光で、顔とプライバシーを守る。ちなみにこの光は、人の目には見えません。 写真一覧(2件)
最近、外出時にマスクを着用している人って多くないですか? あれって「誰とも話したくない」、「表情作るのが面倒」という心境かららしいです。
一方で、Facebookがこれだけ世に浸透しているこの昨今。あちらは、自身の本名と共に素顔の公表も基本とされるSNSだっけか?
こう比較すると、両極端だな……。そして、確実に素顔公表に抵抗を感じる側の人もいるわけで。人との距離感を保ちたいタイプというか。

ということは、このアイテムが重宝されるであろう時代でもあるわけです。国立情報学研究所の越前功准教授は、12月12日に「ネット上で“顔”を守るメガネ」を完成させております!
……といきなり発表しても伝わらないでしょうから、ご説明させてください。携帯のカメラ機能やSNSの普及により、撮られた自身の写真が自分の知らぬ間に公開されてしまうかもしれないこの時代。もう、プライバシーもあったもんじゃない。
そこで、今回のメガネです。さあ、メガネ画像をご覧いただきましょう。前面には11個の赤外LEDが付いており、ここからカメラにのみ写り込む光が照射されるという。この効果で、機械に人間の顔を検出・認識できなくさせます。要するに、インターネットから“顔”と“プライバシー”を守る! ちなみにこの光は人の目には見えないそうで、普段着用していても周囲の迷惑にはなりません。

ここで、もしかしたら異論を唱える人もいるかもしれない。「そこまで警戒しなくていいんじゃない?」と。いやいや、あらゆる危険性が身近な現代なのです。
「アップする方に悪気はないんでしょうが、観光地等で撮影した写真がブログやFacebookに掲載されてしまうとプライバシーの侵害に繋がることがあります」(越前准教授)
例えば自分の名前で画像検索をすると、思いもよらないページで自分の顔画像が出てくる場合がある。そして今後、この精度は上がっていく一方だろう。そう考えると、恐くないですか……? 止めることのできない次元で、自分の情報が世に出回りまくってしまう。
「プライバシーの侵害について問題提議するため、このメガネを開発いたしました」(越前准教授)
盗撮やカメラの写り込みなどが、重大なプライバシー侵害に繋がる可能性は否定できない。もう、そういう時代なのだ。

ところで皆さん、Googleが開発したメガネ型端末『Project Glass(プロジェクトグラス)』って御存知ですかね? これはARの技術を活用したもので、フォーカスを当てた対象物の名前や情報を瞬時に検索する技術を持ち合わせているという。
「もしもこの端末を着けて人物にフォーカスを合わせると、その人の“名前”や“役職”、“年収”など、サイバー世界で出回っている個人情報が瞬時に分かってしまう恐れがあります」(越前准教授)
恐いよ、そんな世の中! そう考えるとこのメガネ、欲しいかもしれないな……。

ここで、忌憚ない意見を言わせてください。ぶっちゃけ、こんなメガネを着用して街中に出るのは恥ずかしいのです……。どうにかなりませんかね?
「今回のメガネは電源を使用するものとなり、このままでの商品化は難しいです。商品化に関しては、外光を反射するなど自然の光を利用したものになります」(越前准教授)
想定されているのは、元々あるメガネのオプションとしての商品化。皆は既にメガネを持っているだろうから、鼻の上にかかるアタッチメントとして設置する方法である。
「電源や赤外LEDを利用しないので、コストを抑えることができます。将来的には、誰でも気軽に購入できる価格で販売できれば嬉しいですね」(越前准教授)
あわよくば、100円ショップ等で取り扱われる可能性もあるという。非常に身近なアイテムとして流通されることを期待しようじゃないか。

ウェブニュースを書いている私が言うセリフじゃないかもしれない。でも、気を付けてないとインターネットって恐いですよ!
(寺西ジャジューカ)