「一運、二金、三度胸」を持つ大人向けR指定!?コーナー。ここでは思惑株、裏ネタなどハイリスクな情報を凝縮した。兜町をさまよう黒い噂、その真相は…。株ビギナーと心配性の人は読まないでね!


KNT(近畿日本ツーリスト)は今第3四半期決算で自己資本比率が2%を切った。債務超過寸前である。財務状況は厳しいが、来年1月に同じ近鉄系のクラブツーリズムと統合が決まっており、経営安定と復配を目指しているところだ。ネットでの交通機関・ホテルの予約が浸透するにつれて、旅行代理店に要求される商品企画力は高まるばかり。人員削減など打てる手は打った。あとは売上高そのものを増やせるかどうかに再建の成否がかかっている。

また、資本の薄さを考えれば、業績が回復したらしたで、新株発行による資金調達も予想される。株価は110円前後で小康状態にあるが、復配を期待して今から株を買うにはリスクが大きそうだ。

プラス材料は退職者世代の旅行需要増加。さらに、中国や韓国との関係悪化から欧米が旅行先として人気を集めており、1件当たりの売上高の上昇に貢献している。旅行代理店は薄利多売型のビジネスなので、売り上げのボリューム増は業績回復に直結しやすい。

経営が傾くと情報を隠す企業は多いものだ。しかし、この会社は毎月の取扱高を千円単位で細かく開示するなど情報開示は他業種を含めてもトップクラスの充実ぶりで知られる。信頼獲得に向けた地道な努力が続いているうちは、再生の芽は残っている。名門「近ツー」復活を願わずにはいられない。

日銀が最安値更新… 金融緩和が悪材料か、景気底割れ示唆か

ジャスダック上場の日本銀行が最安値圏にある。取引できるのは株式ではなく、議決権のない出資証券だが、他の銀行株と同じく環境変化を織り込んで値段が変化しており、値下がりが何を意味するかで、金融関係者の見解が分かれている。

多いのは「金融緩和を悪材料に下げている」との見方。日銀が金融緩和で国債を大量に購入した結果、国債の値下がりで日銀が多額の含み損を抱えるリスクが高まっている。自民党の安倍総裁の言うように、無制限の金融緩和となれば、日銀は政府の言いなりに国債を無制限に買わされることになる。また、値下がりが「景気の底割れを示唆している」という解釈も聞かれる。株価は半年先を予想して動くといわれる。日銀出資証券の値下がりは、日本経済の信用力低下を予言している可能性がある。

この記事は「WEBネットマネー2013年2月号」に掲載されたものです。