信用取引制度が大胆に変身! 1日1回しか使えなかった信用余力の枠(委託保証金)が何度も使え、利益を保証金にして即取引できるなど、“革命”とも呼べるルール改正。その中身とは?


「今回の大改正、私の作戦」
デイトレーダー代表 むらやんさん
エントリー回数を増やせる⇒勝機拡大!

とうとうやってきたッ!という気持ちです。一番いいと思うのは、やはり取引参加者が増えそうなこと。市場が活況じゃないと、ね。最近の僕は新規建てした分の勝率が6割から7割程度。毎日エントリーを繰り返して利ザヤを稼ぐ方式なので、エントリーできる回数が増えるということは単純に稼げるチャンスがどんどん増えるということなので、今まで以上にやりますよ〜!

長期投資派代表 若林史江さん
保有期間は長期でも、乗り換え判断を瞬間で

デイトレーダーには大朗報でも、1カ月から3カ月程度、長くて半年トレードの私にとって今回の改正は……?
実は大歓迎♪ 相場が動くときは一気に動きますよね。どんな銘柄も動く。でも大相場は、その後に大きな調整を強いられます。この調整を制したら勝ち組♪ 下げ局面でも取り、すぐに別銘柄に乗り換える“瞬間の判断”をしつつ、保有期間自体は中長期でいきたいと思ってます!

優待マニア代表 ゴマちゃんさん
大商いの銘柄で少しずつ確実な利益を積みたい

資金を何回も回せるということは損する確率も増えるので、大商いの銘柄でわずかでも確実な利益を積み重ねる、安全な取引を考えたいですね。それに伴って同じ取引を何回もやってくれるシステムができれば売買がラクになるので、どこかの証券会社が対応してくれたらありがたい! あとは相場の非常時に多額の追い証を用意しなくていいのが本当に助かります。

スイングトレーダー代表 新田ヒカルさん
“熱い冬”到来!事前シナリオは早めに!!

もし日本に“熱い冬”が存在するなら、それは2013年です。買い注文を出す情熱を抑制していた「信用余力」という制約から解き放たれた投資家は、高性能マシンのように売買するでしょう。
特に寄り付きと大引け以外の日中の売買と、IPO(新規株式公開)の活性化に期待。空を突き抜けるようなローソク足が立つ前に事前シナリオを描き、その通りに取引できるように早めの準備を!

無限回転売買、グルグル再投資OK!
2013年1月の大発会から?革命的〞に変わる信用取引制度。最も衝撃的な変更点は、事実上、無限大で信用取引の回転売買ができるようになったこと。

信用取引は、委託保証金(投資資金)の約3.3倍までの株取引が行なえる制度。しかし、従来は1日のうちに1回使った保証金の枠を2回使うことはできなかった。

たとえば、委託保証金が90万円の場合、「建て玉(投資総額)の限度=信用余力」は3.3倍の約300万円。100万円の取引を3回行なうと信用余力の枠を使い切ってしまい、その日はそれ以上取引できないのが従来のルール。

しかし、今回の改正で、建て玉を決済すれば、保証金を即座にまた新たな取引のために使えるように。つまり、90万円の保証金で300万円の信用取引をしても、その建て玉を決済してしまえば、即座に信用余力300万円が丸々復活。デイトレーダーが泣いて喜ぶ?無限回転売買〞の取引環境が整備される!

さらに、信用取引で得た確定利益も即座に保証金の枠に加算され、同時に信用余力が即時に増額されるというルール改正も行なわれる。90万円の保証金で300万円の信用取引を行ない、30万円の利益を得たら、保証金は即座に120万円に増額。次回からは、その3.3倍の約400万円までの信用取引が行なえるというわけだ。

改正前は、利益を再投資するには取引日から3営業日後の受渡日を待つしかなかった。なんとも悠長な制度だったのに比べ、儲かれば儲かるほど、建て玉を増やしてさらなる大儲けが狙える?再投資しまくり運用〞が可能になるのだ。



追い証の解消条件緩和で柔軟なリスク管理が可能に
信用取引の損失が膨らんだときに追加の入金を迫られる「追い証(追加証拠金)」のルールも緩和される。

追い証は建て玉に対する保証金率が20〜25%以下になると発生。いったん追い証が発生すると2営業日後の正午までに耳をそろえて全額入金しない限り、3営業日目の朝に有無を言わさず強制決済されるルールだった。しかし、今回の改正で、追い証を全額入金する代わりに、建て玉の一部を決済して追い証の額自体を減らせるようになる。

たとえば、信用取引の損失が膨らみ、1000万円の建て玉に対して100万円の保証金しかなくなった場合でも、建て玉のうち300万円を反対売買で決済すれば、300万円の20%=60万円分に関しては追い証を支払わなくてもいいルールになる。建て玉や代用有価証券に損失が発生しても、臨機応変にリスク管理できるようになった点は大きな進化といえるだろう。

今回の改正が株式投資ブームの再来となる可能性大だ!



この記事は「WEBネットマネー2013年2月号」に掲載されたものです。