突然の衆議院解散と自民党・安倍総裁の発言でみごとに?年末株高アノマリー〞を体現した日本株。為替の円安傾向を追い風に、2012年5月以来の「9200円の壁」を突破し、9600円も目前!久々の上げ潮ムードをキャッチする銘柄をどうぞ!!


「円安に乗りたいけど、自動車のような輸出メーカー株より安定性重視で投資したい……」

そんな投資家には、海外で稼ぐディフェンシブ(資産防衛型)銘柄がいい。食品など一部業種には、海外市場を開拓し、収益源の多様化に成功した企業がある。

2012年11月の衆議院解散後、自民党・安倍総裁の「無制限金融緩和」発言などで、為替市場が円安に動いた。この局面での日経平均の上昇は、自動車や電機など輸出メーカー株が主導した。しかし、この手の輸出株で痛い目に遭い、「今さら自動車株なんて……」と敬遠する投資家も少なくないだろう。円安だけが頼りの株価上昇であれば、再び円高になったときのリスクも心配だ。

そこで、食品大手を中心とした海外事業に強い企業に注目したい。円安が進めば、売り上げ数量は変わらなくても、海外での売上高や利益の円換算額が膨張し、連結業績を押し上げることになる。

また、日本企業ならではの高品質で勝負しているので、半導体や液晶産業のようにアジア勢との安値競争に巻き込まれるリスクも小さい。

海外事業の拡大につれて、現地での販売網拡充や生産設備強化が進み、利益率はアップしていく傾向にある。消費者の好みや所得水準の違いなど海外事業はスタート当初から難しい問題の連続なので、失敗した企業も少なくない。一方、海外で成功したときに企業が得られるメリットは計りしれない。

代表銘柄は、味の素。調味料で有名だが、収益の大半を占める食品や医薬品の原料となるアミノ酸では、世界トップ企業の地位にある。しかも、海外売上高比率が3分の1を超える。海外での知名度の向上で外国人投資家の認知度も高まっているため、海外投資家による株式保有比率の引き上げが期待できそうだ。

小売業では、コンビニのミニストップも海外展開では他社をリードする存在。海外での積極出店路線を貫き、国内と海外の売上高が逆転する日が遠からず訪れるだろう。

かつらのアデランスも海外で着々と地盤を固めている。高い技術と行き届いた接客サービスでは、日本企業が圧倒的な強さを発揮できる。頭髪の悩みは国を問わないだけに、無限の成長可能性が広がっているといえそうだ。


この記事は「WEBネットマネー2013年2月号」に掲載されたものです。