話題になったダウンロード画面。「正規ライセンスを所有されていないお客様のご利用はライセンス違反となり得る」との文面が追記されている

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Photoshop(フォトショップ)やIllustrator(イラストレーター)などの人気ソフトを含む一部Adobe(アドビ)製品が「無償化」されたと話題になっていたが、アドビシステムズは2013年1月8日、「無償化」を正式に否定し、ライセンスなしで利用を続けた場合、「違反」ともなりうるとの見解を発表した。

ネットは「祭」状態になっていたが…

問題になっているのは「Adobe Create Suite」の旧バージョン「CS2」(2005年発売)だ。画像編集ソフトの定番「フォトショップ」などデザイン系のソフトをパッケージした製品で、本来なら価格は10万円近い。

ところがその「CS2」がアドビの公式サイトで、無料の会員登録さえすれば「自由に」ダウンロードでき、さらに利用に必要なシリアルナンバーも公開されていることが7日ごろから話題になり始めた。端的に言えば、ソフトが「無料で」使える状態になっていたのだ。

旧式とはいえ人気高級ソフトの「無償化」とあってアクセスが殺到、一時はサイトがつながりにくくなるなどの混乱を巻き起こした。ネットニュースなども相次いでこの話題を報じたほか、Twitter(ツイッター)でもこの1日間だけで3万件以上のアドビに関するつぶやきが飛び交うなど、ネットは「祭」状態となっていた。

購入者向けのサービスだった

しかしアドビは8日、上記の「無料ダウンロード」は、あくまで元々CS2を所有しているユーザー向けのものだったと表明した。

本来、アドビ製品を利用するにはアクティベーションサーバーを通じて正規の購入者であるとの認証を受けることが必要だが、アドビでは12年12月、旧式化に伴いCS2の認証を停止した。しかし今後もCS2を利用し続けたい、というユーザーがいることを考慮し、「正規ライセンスを所有されているお客様を対象に」今回の公開を実施したという。

アドビはこの声明の中で、「不特定多数の皆様に対して無償でソフトウェアを提供することが目的ではございません」と断言しており、「正規ライセンスを所有されていないお客様のご利用はライセンス違反となり得る」とも警告している。

「無償化」に狂奔したネットユーザーたちからは、「やっぱり…ですよねー」と落胆の声が相次いでいる。