2012年の株式市場の回顧と2013年の展望

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以下では、MSCI ACワールド指数(米ドル・ベース)を中心として、世界の株式市場の1年を振り返ります。

上半期予想を上回る経済指標の発表などを受けた米国景気の回復期待や、新興国での金融緩和、ギリシャ向け第2次支援についての合意などを背景に、株価は春まで上昇基調となりました。

その後、米国や中国で経済指標が予想を下回り、景気の先行きが不透明となったほか、ギリシャの総選挙で反緊縮財政派が躍進したことにより連立政権作りがまとまらず、再選挙の実施が決まると、同国のユーロ圏離脱が懸念されるようになりました。

さらに、スペインの金融機関などへ懸念が拡がったこともあり、株価の年初からの上げが帳消しとなりました。

しかし、6月中旬の再選挙での緊縮派の勝利に伴ない、ギリシャのユーロ圏離脱懸念が後退したことなどから、株価が底打ちしました。

下半期スペインやギリシャへの懸念がくすぶる一方、主要国での金融緩和の強化などが支えとなり、株価は当初、一進一退となりました。

しかし、7月下旬にECB(欧州中央銀行)のドラギ総裁が、ユーロ防衛に向けてあらゆる手段を講じる用意があると述べたことなどを契機に株価は上昇に転じ、ECBによる高債務国の国債買入策やFRB(米連邦準備制度理事会)による追加の量的緩和(QE3)が発表された9月にかけて、上昇を続けました。

その後、米国の大統領選挙および議会選挙が11月初めに終わり、市場の注目が同国の「財政の崖」問題に集まるようになると、株価が軟調となる場面もあったものの、最終的には問題が回避されるとの見方が根強かったほか、ギリシャ支援策の見直しがまとまったことなどもあり、年末にかけて上昇基調となりました。

MSCI ACワールド指数(米ドル・ベース)の年間騰落率は+13.2%(27日時点)と、2年ぶりのプラスとなりました。

(2006年:+18.8%→2007年:+9.6%→2008年:▲43.5%→2009年:+31.5%→2010年:+10.4%→2011年:▲9.4%)(MSCI ACワールド指数に関する著作権、知的財産権その他一切の権利は、MSCI Inc に帰属します。

)(※上記グラフ、データは過去のものであり、将来を約束するものではありません。

)(※世界株式:MSCI ACワールド指数、先進国株式:MSCIワールド指数、新興国株式:MSCIエマージング・マーケット指数、その他の指数:MSCI ACワールド指数を構成するサブ指数(いずれも米ドル・ベース))(※各指数に関する著作権、知的財産権その他一切の権利は、MSCI Inc.に帰属します。

)投資家のリスク選好度改善を受け、小型株や新興国株式などが相対的に堅調となったものの、地域・規模別の差は限定的でした。

セクターについても、金融が大きく反発したものの、景気の影響を比較的受けにくいとされるセクター内で、公益事業が下げた一方、ヘルスケアの堅調が続くなど、リスク選好一色とまでは至りませんでした。

(※上記グラフ、データは過去のものであり、将来を約束するものではありません。

)(※世界株式:MSCI ACワールド指数、先進国株式:MSCIワールド指数、新興国株式:MSCIエマージング・マーケット指数(いずれも米ドル・ベース) なお、その他の指数は、ロシアRTS指数を除き、現地通貨ベース)(※グラフに掲載した各指数に関する著作権、知的財産権その他一切の権利は、当該指数の算出元または公表元に帰属します。

)景気が軟着陸に向かい、格付が投資適格に引き上げられたトルコや、民主化がひとまず前進したエジプトの株価が大きく反発したほか、堅調な国内景気などを背景に、タイ、フィリピンなどの株価が上昇しました。

一方、外国人の投資を制限している中国本土では、需給悪化懸念などを背景に株価低迷が続きました。