6日のローマ戦でハットトリックを記録したナポリFWエディンソン・カバーニ。セリエAで16ゴールと得点王争いトップに立った同選手は、公式戦23試合で25ゴールをマークしている。2012年も45ゴール(代表での親善試合も含める)を決めていたカバーニだが、期待にあふれた新年でも正しい一歩を踏み出した形だ。

ローマは「マタドール」の前に屈することとなった。ローマ相手にカバーニはこれで通算6得点だ。だが、サン・パオロで決めるのは初めてだった。だから、カバーニにとって完璧な試合だったと称することもできるだろう。

ナポリでのハットトリックはこれが7回目となる。リーグ戦で6回(ラツィオ相手に2回)、ヨーロッパリーグで1回だ。セリエA通算100ゴールまで一つと迫ったカバーニは、こう話している。

「ハットトリックのボールを家に持ち帰れてうれしい。素晴らしい試合だった。ネガティブな時期を乗り越えて、僕らは重要な目標を争うに値するチームであることを示したんだ。チャンピオンズリーグ? それも目標かもしれない。セリエAはとても難しいリーグなんだ。得点王争い? ナポリでできるだけ遠くまでいきたい。それが僕の目標だ」

アウレリオ・デ・ラウレンティス会長はカバーニの将来について、次のように語った。

「彼に対する5500万ユーロ(約63億3000万円)のオファーを私が断ったのは正解だった。数字がそう示している。だが、違約金を支払うクラブが現れたら、決めるのはカバーニだよ。ロシア勢が来ても、彼は残るだろう。バルセロナやレアル・マドリーだったら、考えるかもしれない。私の夢? カバーニの横に(マリオ・)バロテッリを置くことさ」

カバーニの能力については、ミランのシルヴィオ・ベルルスコーニ名誉会長も疑いを抱いていない。だが、『Rtl 102.5』のインタビューで、同名誉会長はこのように述べている。

「カバーニは素晴らしい選手だよ。だが、私は(ステファン・)エル・シャーラウィをしっかり残したい。ただ、カバーニはナポリを高いところへ連れていくことができるだろうね」