最終回、疲れが見えるエスパルザにハイアットがワンツーで押し込む。距離を取りなおしたエスパルザだが、蹴りに右を合せる。直後にハイクロッチでテイクダウンを奪ったエスパルザは、インサイドガードから鉄槌、体を起こして勢いのあるパウンド、さらにパスを狙っていく。リストをコントロールし、クローズドに戻したハイアットだが、ガードからの関節技か、立ち上がらない限り、逆転勝ちはない。

残り2分でレフェリーがブレイクを命じ、試合はスタンドへ戻る。ハイアットは左から右を伸ばすも、エスパルザはバックステップで距離を取る。左から右とワンツーを決めたハイアットだが、腰が伸びており直後にダブルレッグを決められる。蹴り上げから残り10秒強で立ち上がったハイアットが、思い切りフックを振るいエスパルザが後方に倒れ込むも、ここで試合はタイムアップに。

ジャッジの裁定は当然のようにエスパルザへ。裁定は3-0。全て50-45のフルマークでインヴィクタFCストロー級王者になったエスパルザは「5R制は問題ないわ。ハイアットはタフだった」と語った一方、「凄く疲れた。みんな、1Rで私が負けると思っていたみたいだけど、また米国に戻ってきて必ずベルトを取るわ」と、1週間のショートノーティスで試合を受けたハイアットが巻き返しを誓い、コメンテイターのバス・ルッテンは「この階級にはメグミ・フジイという強豪がいる」と、藤井惠の存在に言及した。