実際にあった欠陥住宅はどんなもの?



手抜き工事など、適当な施工によって生まれる欠陥住宅。テレビ番組などでも、たびたび取り上げられていますよね。今回は不動産業者の方に、実際にどんな欠陥住宅があったのか聞いてみました。



――これまで、どんな欠陥住宅がありましたか?



まずは、適当な施工によって防水がちゃんとされていなくて「雨漏り」をしてしまう物件ですね。



――雨漏りする家なんて売れないですよね?



明らかな瑕疵(かし)ですから、問題が解決するまで売ることはできないですね。



――よく「基礎が根入れされていない」や「コンクリートの強度不足」なんてのがありますが、こういった事例もけっこう多いのでしょうか?



よくテレビで取り上げられているような非常に悪質な欠陥住宅は、まともな業者ならほとんど取り扱っていないので、そこまで多くはないと思います。私もそこまでヒドイ事例は直接見たことはないですね。



――そうなんですね。ほかにはどんな欠陥住宅の例があるのでしょうか?



先ほど出ました「基礎が根入れされていない」、「基礎と柱が固定されていない」といった基礎工事の不良、コスト削減のために「鉄筋の使用量を減らす」、「壁や床の補強材を入れない」といったことによる強度不足などがありますね。



――もうムチャクチャです。



マンションなどでも床部分の補強が適当だったりすると床がたわんじゃったりして亀裂が走ったりするんです。床部分に大きな×印のような亀裂が走った例もあります。



――住んでいる人にとってはたまったもんじゃないですよね……。



あとは使用されている木材の太さなどが全然バラバラだったり、誤った長さのくぎが使用されていたりと、欠陥住宅の原因は様々です。



――そういった基本的な部分以外でも、図面通りに作られていない、なんて問題もありますよね?



そうですね。注文住宅の場合起こる問題ですね。「図面には窓があるのに実際は壁になっていた」なんて例もあります。



――業者は何を考えてるんでしょうか……ひど過ぎます。



あとは、うちで取り扱っている物件の中で、2005年に起きた「構造計算書偽造問題」関連の物件がありました。



――耐震強度を偽装した、いわゆる「姉歯事件」ってやつですね。

そうです。構造計算書偽造も「欠陥住宅」ですので。



――やっぱり問題になったのですか?



もちろん、改修工事をすることになりましたね。ただ、その事件によって建築基準法が厳しくなったので、適当な工事をする物件というのは大きく減ったと思います。でも、備えあれば……ですから、何度も現場を見に行って確認したり、工事担当の人間と細かな打ち合わせをしたりするのは大事です。



――なるほど。業者任せにしないことで、少しでも欠陥住宅になるリスクを減らすわけですね。



そういうことです。





聞いているだけでもそのメチャクチャ具合がわかる欠陥住宅。こういったトラブルを避けるためには、信頼できる不動産業者を見つけることはもちろん、工事現場を足しげく見に行ったりするなど細かなことが大事になってくるとのことでした。



(貫井康徳@dcp)