埼玉県が誇る銘菓「草加せんべい」に新時代到来!?

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埼玉県で最も有名な銘菓のひとつ、草加せんべい。

その歴史は古く、江戸時代には保存食として親しまれていた。

通常、丸くて固いしょうゆせんべいを指すが、最近では草加せんべいを使った新しいメニューも開発されるなど、草加せんべいの新時代が到来しているようだ。

草加せんべいの起源は諸説あるが、埼玉県草加市では老婦人の名前にちなんでいるという説が有力だ。

江戸時代、日光街道第二の宿場町であった草加宿には多くの旅人が訪れた。

旅人たちは草加宿で草履や食料を入手して、日光への旅に発ったという。

ある時、旅の途中にこの地に立ち寄った侍が、老婦人に向かって、持ち運びがよく日持ちのいい食料はないかと尋ねたところ、老婦人は団子をのして天日干ししたものを焼いてしょうゆを塗った。

それが草加せんべいの始まりであり、その老婦人の名前“おせん”をとってせんべいと呼ばれるようになったというのだ。

地方によって様々なアレンジがありつつも、大筋はこのような流れの同エピソードは、広く市民に親しまれている。

そんな草加せんべいの特徴は、香ばしさが詰まった固焼きであること。

渋いお茶と共におやつに食べるのにちょうどよい。

今では保存食というよりは、“おやつ”の印象が強くなっているが、もちろん日持ちがするので、災害の非常食にもいいかもしれない。

そして最近、この草加せんべいを使ったニューメニューが続々登場しているのだ。

そのうちもっとも有名なのが、から揚げイベントなどでも名をはせている「インどり屋」の“そうからあげ”だ。

一見、普通のから揚げなのだが、衣には細かく砕いた草加せんべいが使われている。

「もともとは鳥料理店をやっていたんですが、せっかくだから地元の名物を使ってみようと思い立ち、草加せんべいを砕いて衣に入れたら、思いの他おいしかったんで、店で出したらたちまち評判になったんです」と店主。

確かに、食べてみれば通常の唐揚げよりも衣がかりっとして香ばしく、肉汁したたるジューシーな鶏肉との相性は抜群。

店は小さいが市内に2店舗、ほか春日部市などで展開中。

今では、タルタル&マヨネーズやみぞれ大根などのラインナップも出そろい、何度でも足を運びたくなる店となっている。

草加市内の新田駅から徒歩15分ほどのところに、老舗せんべい店「山香本舗」が運営する「草加せんべいの庭」がある。

広めの敷地にはせんべいや和菓子などを売るショップの他に、オープンカフェとせんべい焼き体験ができるスペースがある。

ほとんどの草加せんべい店が販売店舗のみを構える中で、せんべいを中心としたアミューズメント施設まで作るのはとても珍しい試み。

これが功を奏し、ファミリーを中心に人気を呼び、土日はなかなかの賑(にぎ)わいを見せている。

家族で訪れたら子どもも大人も一緒になって、自分たちでせんべいを焼くことを楽しめるし、親がカフェで休憩している間に、広い庭で子どもたちを自由に遊ばせられる点にも支持が集まっている。

そのカフェでいただけるのが、草加せんべい入りのドーナツとアイスクリーム。

ドーナツにももちろんせんべいが入っているので、一般的なドーナツよりもさくっとした食感が楽しめる。

ソフトクリームはコクがあり、ほのかにお米の香を楽しむことができる。

せんべいスイーツで憩った後は、やはり草加名物の草加せんべいを購入して帰りたいところ。

こちらのお店の草加せんべいは、本来のしょうゆ味から、チョコレートがコーティングされたものなどまで幅広くバリエーションがそろっているので、ぜひご賞味を!さて、草加の中心地、草加駅前にある「珍来総本店直営 草加駅前店」といえば、草加市民には親しみ深いラーメン店だ。