インテルは2日から練習を再開した。セリエAでは最も遅い再始動だ。6日にはウディネーゼ戦を控えている。クラブはMFデヤン・スタンコビッチとMFヴェスレイ・スナイデルに、合流を1日遅らせることを認めた。スタンコビッチはアキレス腱の負傷で今季まだ試合に出場していない。

スナイデルの件は未解決のままだ。クラブは減俸した上での契約延長を求めており、スナイデルは移籍をうわさされている。キャプテンのMFハビエル・サネッティは『ガゼッタ・デッロ・スポルト』のインタビューで、「彼次第だ」と話していたが、休暇が1日増えたことはさらなる憶測につながるだろう。

バカンス延長は個人のリクエストだったのか、あるいは退団に向けてのあらたなシグナルなのか。移籍先を決めるためなのだろうか? そもそも、スナイデルは結婚を控えていたMFフィリペ・コウチーニョとともに、クリスマス休暇に入るのもチームより早かったのだ。そこへ、バカンス延長。この時期は、ささいなことでも謎となり得る。

一方で、インテルはラツィオとFWトンマーゾ・ロッキの移籍で合意に達した。情報によると、クラウディオ・ロティート会長とマッシモ・モラッティ会長が電話で交渉し、合意したようだ。選手は3日にミラノ入りし、メディカルチェックを済ませてから契約書にサインする。

インテルはラツィオに30万ユーロ(約3500万円)を、選手には今季終了まで80万ユーロ(約9000万円)を支払う模様。35歳のロッキとの契約には、来季の延長オプションもつくようだ。ロッキは今季3試合出場でノーゴール。最後にネットを揺らしたのは、昨年2月1日のミラン戦だった。ロッキの代理人であるオスカル・ダミアン氏は、次のように話している。

「まだテクニカルなことがある。ちょっとしたことを片付けなければいけないが、両クラブに合意への意欲があるし、合意するだろう。ラツィオで10年を過ごし、100ゴールを決めたから、移籍は簡単なことではない。実際、夏の時点では退団する気はなかったんだ。だが、出場機会が少なく、彼ははまだ自分がうまくやれると感じている。だから、インテル移籍に満足しているよ。ポジティブなキャリアを見事に締めくくるために、(アンドレア・)ストラマッチョーニ監督の指揮下に入るんだ」