あの料理名の由来や語源、知っていますか?



料理の名前には何らかの由来や語源があるものです。例えばイタリアのパスタ料理のカルボナーラ。これはイタリア語で「炭焼職人風」という意味です。また、トルコ生まれと言われているピラフ(ピラウ)はサンスクリット語のプラーカ(大皿にのった米料理)という言葉が名前の由来なのだとか。





今回は、こうした料理の名前の由来や語源を紹介します。



●ビフテキ

昔から日本ではビーフステーキのことを「ビフテキ」と呼んでいました。今でも年配の方たちの中にはビフテキという人もいますよね。このビフテキという名前ですが、実は英語のbeef steak(ビーフステーキ)が語源ではありません。



語源となったのはフランス語のbifteck(ビフテック)。意味は単純に「ステーキ」だけで「牛肉の」という意味は含まれていないのです。なのでビフテキを頼んで豚肉のステーキが出てきても、語源をたどれば文句は言えないのかも(笑)。



●ハンバーグ

ハンバーグの語源となったのはご存じの通り、ドイツの都市・ハンブルグからですが、ハンブルグで生まれた料理だからこの名前がついた、という訳ではないようです。アメリカに移民していたドイツ人がタルタルステーキを焼いたものを「ハンブルグステーキ」と呼び始めたことを聞いたアメリカ人がハンバーグ(ハンブルグの英語読み)と呼び始めたのだとか。



●オムライス

日本人が大好きなオムライスは「オムレツでライスを包むから、オムライス」という和製英語。「オム」とは薄焼きの卵料理という意味のomelet(オムレット)から取られたものです。ちなみにオムレツの語源は諸説ありますが、面白いのがある王様が手早く卵料理を作る男性を見てつぶやいた「ケム・オ・ム・レスト」(なんてすばしっこい男だ)という説。オムレツ=素早い男と考えると面白いですよね。



●グラタン

この時期、熱々でおいしいグラタン。実はグラタンというのは料理名ではなく、「表面に焼き色のついた薄い膜を作り出す」という調理法の名前です。フランス語で「こそげとる」という意味のgratter(グラッター)が由来になったと言われています。



●ドリア

グラタンと並び、寒い季節においしいドリア。料理名の由来はイタリアの貴族・ドリア一族のために作られた別の料理から取られたと言われています。みなさんがよく知る、ライスの上にベシャメルソースとチーズをかけてこんがりと焼くドリアは1926年に日本のホテルで働いていたシェフが作ったものです。



●ムニエル

フランス料理の1つムニエル。舌平目やスズキ、サーモンなどを使ったものをよく見ますね。名前の由来はフランス語のmeunier(ムニエ)。意味は「製粉業者の娘(女将)さん」です。製粉業者の女性が粉の中に魚を落とし、そのまま料理したらおいしかったので……という事から名付けられたそうですが、こじつけくさいですね(笑)。



●カルパッチョ

生の牛肉を薄く切り、その上にチーズやソースなどをかけた料理、カルパッチョ。その由来は、イタリアの画家であるヴィットーレ・カルパッチョ(1455〜1525年ごろ)が生肉にチーズなどをかけて食べるのが好きだったことから、という説と、ヴィットーレ・カルパッチョ生誕500年回顧展でイタリアのシェフが作り出したから、と諸説あります。



ただ、カルパッチョさんから取られたことは間違いなさそうですね。



●シーザー・サラダ

濃厚なチーズとクルトンのカリっとした感触がたまらないシーザー・サラダですが、このサラダを作り出したシーザー・カーディーニ(1896年〜1956年)の名前が由来です。レストランで材料が足りず、ありあわせの材料で作ったのがおいしかったため評判となり、全米に広まりました。



●エクレア

フランスのお菓子の1つエクレア。フランス語で書くとeclair(エクレール)で意味は「稲妻」です。なんでこんな似つかわしくない名前が付いたのかと言うと、表面の割れ目が稲妻のようだから、だそうです。ほかにも稲妻が走るくらい早く食べないといけないから、という理由や、表面のチョコレートが稲妻のように光る、という理由などさまざまあります。



●ティラミス

イタリアのチーズケーキの一つティラミスはイタリア語のTirami su!(私を元気付けて!)という言葉が語源とされています。確かにおいしいティラミスを食べると元気になりますよね!





日本料理にも、おもしろい由来を持つものがいくつもあります。気になる方はぜひ調べてみてください。思わぬ理由が見つかるかもしれませんよ?



(貫井康徳@dcp)