世界は近くて遠いところにあることは石川自身が一番痛感している(撮影:福田文平)

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 石川遼が米国男子ツアーメンバーとして挑む、2013年シーズンがいよいよ開幕。初戦として予定されている「ヒューマナ・チャレンジ」までは約2週間。新たな挑戦のシーズンへ向けて石川がどんな準備をして、何を心に秘めているのか。新年インタビューで生の声を3回にわたってお届けします。
#1 PGAツアーメンバーとして挑むシーズン、マスターズへ向けて
・米ツアー参戦において気をつけること
一番大事なのは自分のゴルフで目指しているものを見失わないでやりつづけることですね。日本ツアーの1年目のように何試合も続けて予選通らないというときがあったとしても、予選を通るためのゴルフをするんじゃなくて、あくまで勝つためのゴルフをしていきたい。
ここで少し方向転換しただけで、それが後々大変な事態になるかもしれないし、取り返せないことになるかもしれない。まずは自分の目指すところを変えないでやること。すごい人たちがゴロゴロいるなかで、そこが強い人が勝つんじゃないですかね。
この1年で自分のゴルフの形が見えてきました。今まではいろんな人のゴルフを見て、あれもいいな、これもいいなって感じだったけど、そろそろ自分のゴルフを作って、自分の形を崩さないで戦ってみるということが出来ればいいなと思う。今は1年前に比べると、自分はこういうゴルフをやるんだっていうのを崩さない自信はありますね。
・取り組んでいる球筋の打ち分け
ドライバーなら高い球低い球、アイアンなら最低でも4種類。その時の状況に応じて、最善のものをチョイスして、1回しか打てない中で打っていかなければいけないことを、この2年間で経験しました。それを海外から日本に持って帰ってきて勝てないという日々が続きましたけど、これが出来ないとメジャーでは勝てないという思いがありましたし、ストレート、ドロー、フェードどれも一辺倒では難しいのかなと思っていた。
僕は中弾道のストレートを自分の持ち球にしたいですし、持ち球を持っていることは重要ですけど、その中で状況に応じて使い分けることをやっていかなければいけない。でも、それをこの2年間日本のコースで過剰に意識しすぎたところはあったと思います。例えばグリーンが平らで、ピンが真ん中に切ってある残り150ヤードの平らなところからのショットを、なんで単純に真っすぐ打たなかったのかなとか。
でも、メジャーだとピンから1ヤードでも右に行ったら池っていう状況がある。そういうコースで勝てる力をつけなきゃいけないし、ピンの左3メートルを狙うと決めたら、ピンの左3メートルにつけなきゃいけない。状況によっては狭いサイドにも打てる力がないといけない場面もある。昨年の「三井住友VISA太平洋マスターズ」はそういうことを経験しながら勝てたので、今までの9勝とはまったく違う勝ちだったかなと思う。
・世界の選手と自分の差
海外ツアーで一緒に回っている選手が打つときに、僕は“もし自分がこの人のボールを打つとしたらこう打つな”という感じで自分とダブらせてみることが多い。それが自分と同じイメージの時もあるし、全然違うイメージで打つんだなって時もある。
例えばメジャーだと色んな難しい状況があるけど、“俺だったらここに打ってそこから先はわからないな”とか、“ここに打つのが精一杯だな”と思ったあとに、他の選手にすごいショットを打たれるとその瞬間にレベルの差を感じますね。世界の選手のショットを見たときに、今の僕にはあのショットは打てないなって素直に思っちゃうときがやっぱり悔しい。
僕にはまだたくさんチャンスはあるけど、なるべく早くできるようになりたいと思って練習しないと1勝は出来ないと思いますね。
#3 日本人アスリートとして世界に飛び出していくこと に続く
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