住宅用の土地っていくらぐらいで買えるの?



住宅を建てる際に必要となる土地代ですが、これがバカにならないものでして、特に世界一土地が高いと言われる東京都だと、場所によっては絶句してしまうような価格になるものです。そんな高い高いと言われている東京都内の住宅用の土地の価格はいくらぐらいなのでしょうか? 不動産業者に聞いてみました。



――都内はとにかく土地が高いと言われていますが、高額な所ではどれくらいなのでしょうか?



そうですね……銀座や恵比寿などの商業用の土地でしたら、坪数千万円で取引されている場所もありますが、住宅用の土地でしたら、私の知っている限りでは、高い所で坪300万円〜400万円以上で取り引きされていますね。



――ということは、30坪の住宅用の敷地が欲しい場合は1億円近くの値段になってしまうのですね……。やっぱり一番高いのは白金台や田園調布あたりの土地なのですか?



いえ、実は吉祥寺なんです。吉祥寺のマルイから井の頭公園の間の土地なんですが、あの一角はものすごく高いんです。リーマンショックの後にも関わらず、坪400万円くらいで取り引きされたんですよ。



――確かに吉祥寺は人気のスポットでしょうけど、坪400万円というのはとんでもないですね。しかもリーマンショックの後なんて……。なぜその吉祥寺の土地がそんなに高いんですか?



駅近の立地も高い理由だと思いますけど、やっぱり『イメージ』が大きな要因だと思います。オシャレな街、人気の街、というイメージがどんどん大きくなると、みんな住みたくなりますよね。そうすると必然的に値段も高くなります。ほかの一等地もそうですけど、お金がある人はやっぱり高級なイメージがある場所に住みたいと思いますから、お金を多く出してでもその土地を買うわけです。そうするとさらに高くなっていきますよね。



――吉祥寺もどちらかというとアングラな街だったのが、いまや都内有数のオシャレな街ですもんね……。



あとは「大きな公園の近く」というのも値段が上がるポイントだと個人的に分析しています。大きな公園の近くは、環境的にも景観的にも良いイメージが作られるポイントだと思いますね。



――確かに井の頭公園の近くというのはいいですね。ビル群の中の高層マンションとはまた違った独特の魅力を感じます。



こういった大きな公園のそばの土地が高騰する例はほかにもありまして、例えば練馬区に石神井公園という大きな公園がありますよね?

――私は練馬区民なのでよく存じております(笑)。



石神井公園駅と石神井公園の間に石神井町3丁目という場所があるんですが、知っていますか?



――あ、池のほとりの高級そうな住宅街ですね!



その通りです。そこの土地が吉祥寺と同じように、練馬区のほかの土地よりも高くなっているんです。もちろん、土地としての人気の高さは吉祥寺よりも低いので、そこまで高額にはなっていませんが、やはり大きな公園の近くは「良いイメージ」が付くおかげでほかの土地よりも高くなると考えています。



――確かにあの辺りは高級そうな雰囲気というか、「オッシャレー!」な感じです。イメージって大事なんですね……。



たとえ駅から距離のある土地でも、誰しもが住みたいようなイメージのある場所ならばやっぱり高額になりますからね。



――ということは、今はそこそこの値段の土地だったとしても、なにかのきっかけでオシャレなイメージがつけば土地の価格が高騰するかもしれない、ということですね?



その可能性はあると思いますよ。



――ある種の町おこしみたいなもんですね。それにしても、やっぱり都内は土地が高い(笑)





若者に人気の吉祥寺ですが、まさかそこまで土地の値段が高騰しているとは予想外でした。今後、吉祥寺のように若者のトレンドになった土地の値段が高騰していくことが増えるかもしれませんね。



(貫井康徳@dcp)