古今の偉人たちは、人生という“持ち時間”を存分に使い倒す。我々にも等しく配られているこの貴重な資源、活かす術は、彼らの言葉の中にある。

■P・F・ドラッカー(オーストリア・経営思想家)

成果をあげる者は
仕事からスタートしない。
時間からスタートする。
まず、何に時間が
取られているかを知る
ことからスタートする。
次に、時間を奪おうと
する非生産的な
要求を退ける。
そして、得られた自由な
時間を大きくまとめる。

■盛田昭夫(ソニー共同創業者)

一番大事なことは
時間なんだ。ものごとは
時間のスケールで
考えるべきだ。
その費用なんていうものは、
すぐ取り返せる(要旨)。

■株式市場の格言

株を買うより
時を買え

大意・株の売買は銘柄よりタイミング。

■泉谷直木(アサヒグループホールディングス社長)

たとえば、
僕が電子メール
を書きかけているところへ、
報告のために部下が
やってきたとします。
僕は絶対に
「後にしてくれ」
とは言いません。
自分の仕事は自分の
生活の中で調整でき
ますが、部下を待たせ
たらその分だけ彼の
仕事がストップします。
会社にとって損失です。

■永守重信(日本電産社長)

世界中を震撼させた
トヨタの赤字発表。事前に
同社が赤字との感触を
持っていた私は、トヨタと
同日に予約していた業績
予想発表の会見場を
急遽キャンセルさせ、その
3日前に確保した。
どうしても“トヨタより先に”
減益だが黒字を確保する
との見通しを発表
しなければならないと
判断したからだ。費用は
かさんだが仕方がない。
効果的に伝えるには
タイミングも重要だ。
経営にはこうした
「先読み」と、ときには、
時間をカネで
買うような
決断が不可欠
なのだ(要旨)。

■B・フランクリン(米・政治家、実業家)

余暇のある生活と
怠惰の生活とは、
まったくの別物である。

■J・W・ゲーテ(独・詩人)

誠実に
君の時間を
利用せよ!
何かを理解しようと
思ったら、遠くを探すな。

■ナポレオン・ボナパルト(仏・軍人、政治家)

私は2年後を
慮(おもんぱか)ってしか
かつて
生きたことは
ない。

■大前研一(BBT大学学長)

人間が変わる方法は3つ
しかない。1つ目は
時間配分を変える。
2番目は住む場所を
変える。3番目は付き合う
人を変える。どれか
1つだけ選ぶとしたら、
時間配分を
変えることが
もっとも
効果的なのだ。

■ナポレオン・ボナパルト(仏・軍人、政治家)

愚人は過去を
賢人は現在を
狂人は未来を語る

■スティーブ・P・ジョブス(米・アップル社 元CEO)

君たちの時間は限られてい
る。だから、
無駄に
誰かの人生を
生きないこと。

■ラルフ・W・エマソン(米・思想家)

その日その日が
1年中の
最善の日である

■リキウス・A・セネカ(古代ローマ・哲学者)

人間は常に時間が
足りないとこぼしながら、
まるで時間が
無限にあるかの
ように、振舞う。

■M・キケロ(古代ローマ・政治家)

暇のある時ほど
暇のない時はなく
孤独である時ほど
孤独でない
時はない

■P・F・ドラッカー(オーストリア・経営思想家)

組織に働く者は、成果には
何も寄与しないが無視
することはできないという
種類の仕事に時間を
取られる。膨大な時間が、
当然に見えながら、実は
ほとんど
役に立たない
仕事、あるいは
まったく
役に立たない
仕事に
費やされる。

■管仲(中国・春秋時代の斉国宰相)

大なるものは
時なり
小なるものは
計なり

大意・計略の中身より時機を重視せよ。

■内田恒二(キヤノン相談役)

時間には、経過しても
失われない「長い時間」と
「瞬間の時間」の
2種類がある。
「瞬間の時間」
とは、その瞬間に行う
判断や決断、思考、
行動などがもし行われない
と、そのあとに続く時間が
止まり、あるいは遅れ、
その連鎖が
大きなロスに
結びついて
しまうような、
カギとなる
時間のことだ。
重要なのは、この「瞬間の
時間」の使い方だ(要旨)。

■R・ユンク(オーストリア・作家)

未来は
すでに
始まった

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主な参考文献●ゲーテ『西東詩集』、O・オブリ編『ナポレオン言行録』(以上岩波文庫)、谷沢永一『名言の智恵 人生の智恵』、松下幸之助『松下幸之助成功の金言365』(以上PHP研究所)、金森誠也監修『世界の名言100選』、大橋武夫『兵法 孫子』、樺 旦純『頭をスッキリさせる 頭脳管理術』(以上PHP文庫)、守屋 淳『クラウゼヴィッツの戦略』ソフトバンク クリエイティブ、ゲーテ『ゲーテ格言集』、カミュ『シーシュポスの神話』、シェイクスピア『お気に召すまま』(以上新潮文庫)、ニーチェ『超訳ニーチェの言葉』ディスカヴァー、是川銀蔵『相場師一代』、盛田昭夫研究会篇『盛田昭夫語録』(以上小学館文庫)、宮城谷昌光『中国古典の言行録』文春文庫、『本間宗久相場三昧伝』投資レーダー、神子 侃・訳『宮本武蔵 五輪書』徳間書店、川村真二『ビジネスマンに贈る 日本人の心に響く名言』日本経済新聞社、B・フランクリン『プーア・リチャードの暦』ぎょうせい、R・ユンク『未来は既に始まつた』文藝春秋新社

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(西川修一=構成)