女性誌の造語




女性誌ではさまざまな造語が作られます。言いやすく、かわいらしく。確かにおかしな言葉も中にはありますが、その造語センスは抜群と言っていいのではないでしょうか。女性誌で作り出された造語を紹介します。



●プリンセス通勤



お姫様テイストの服装をしてハッピーな気分で出勤しようという意味で、2006年ごろの『JJ』で登場しました。これに対して『MISS』では「オードリー通勤」という言葉を提案していました。どんな意味だかわかりますか? オードリーはあの名女優さんのことで、漫才コンビではありません(笑)。



●イケメン



『egg』1999年1月号で最初に使われたとされています。「イケてるメンズ」の略で使われ、現在ではすっかり一般名詞として定着しました。ここから「イクメン」や「キモメン」といった言葉も派生しました。



●セレブ



海外ではセレブリティーですが、日本では縮めて「セレブ」として使われています。今では一般名詞としてすっかり定着していますが、この原動力になったのはやはり女性誌です。もともとは「名士」といった意味ですが、日本では、「普通の人」とは一線を画す、「お金持ち」や「スター」ぐらいの意味になっています。



●エロガンス



エロティックとエレガンスを合わせた造語です。「上品ながらもエロい」という意味で「渋谷エロガンス」といった使われ方。2003年の終わりから2004年にかけて多用されました。セクシーでありながら自然な見せ方が特徴なのだそうです。



●くのいちデニム



今はもう休刊してしまいましたが『NIKITA』が2006年に使用した造語です。「華奢脚メイクな、くのいちデニム」というフレーズに驚いた人は多かったのでは。ちなみにNIKITAでは、目指すべき魅力的な女性を艶女(アダージョ)と呼んでいました。



●おねだりアイ



おねだりする時の瞳の意味。そのままですが(笑)、実に女性誌らしい造語ですね。



●シロガネーゼ



港区白金、白金台に住む奥さま方のことを指す言葉。白金や白金台でショッピング、食事などを優雅に楽しむライフスタイルが「良し」とされている。『VERY』が作った造語だそうです。



●アシヤレーヌ



上と同じく『VERY』が作ったとされる造語。シロガネーゼの芦屋版だそうです。「アシヤ」は兵庫県、神戸市の山手(つまり高級住宅地)を指しており、そこに住む奥さま方を指す言葉です。



●セレビッチ



辛酸なめ子さんが作ったとされる「セレブ」+「ビッチ」の造語。セレブでありながらたくましい面(あばずれな面)もあるという意味だそうです。



●ギャルサー



『Popteen』などのギャル系雑誌が有名にした言葉。もともと2000年あたりから渋谷などでギャル同士がサークル活動を行っていて、それが誌面で紹介され一般に知られるようになりました。ギャルサーという略し方はいかにも和製英語っぽい特徴ですね。



●彼ママ



「姑」と言うと角が立ちますし、「姑予定者」でもおかしいし……こういう時に女性誌は見事なセンスを発揮します。「彼ママ」です。言いやすいですし、ちょっとカワイイ。1989年ごろに作られたと思われます。



●美魔女



『美STORY』が作った造語。魔法を使ったようにキレイな、才色兼備の35歳以上の女性を指す言葉。最近では単に「年齢を感じさせない若作りの女性」を指すような用途になっているとか。



女性誌は本当に造語を作り、育て、定着させるのが上手です。女性誌の表紙のキャッチコピーを見るだけでも「派手キレイより地味キレイ」、「リッチープ小物」「エレ甘」などの言葉が今も躍っています。みなさんは女性誌の造語をどう思いますか?





(高橋モータース@dcp)