31日、複数の韓国メディアが報じたところによると、東京・霞ヶ関の外務省前で21日、ひとりの韓国人男性が日本政府に従軍慰安婦問題の解決を促すプラカードを掲げ、抗議活動を行った。

 男性は29歳の会社員で、日本政府に抗議するため休暇を取り来日した。抗議を行ったのは同日午前8時30分ごろ。出勤する日本の公務員たちの反応は冷たかったが、1時間半に渡りひとりで外務省前に立ち続けた。

 男性は「現在生存する慰安婦被害者50人が全員亡くなると、日本は心を込めた謝罪をする対象を失う。まだ遅くない。韓国は日本と本当の友達になろうと、今日も日本の回答を待っている」と主張。手に持つプラカードには、ソウルの日本大使館前に設置された慰安婦少女像の写真や、「応答せよ、日本!」というメッセージが書かれていた。

 日本の市民団体「日本軍『慰安婦』問題解決全国行動2010」のメンバーも駆けつけ、途中から抗議活動に参加した。

 男性は、日本との歴史問題を解決するために、韓国は「怒り」や「嫌悪」ではなく「恨(ハン)」の感情を持つ必要があるなどの考えを示した。(編集担当:新川悠)