イライラするとき、心を静める自分への質問




何かとイライラすることが多い毎日、どう切り抜けたらよいか?ここでは、自分へ質問をすることで心を静めるテクニックを紹介する。







●人間はイメージの動物

人間はイメージを自在に作れる動物。したがって、イライラしていることに気づいたら、自分に質問することでその時のイメージを変えることができる。例えば、オフィスで同僚から強い口調で何かを言われた時、「いやなやつ!」と怒ったり、我慢してイライラしたりする代わりに自分に質問をしてみる。



「いつもと違うな、体調でも悪いのかな」、「何か大きな迷惑をかけたかな。ちょっと考えてみよう」といった具合に自分に問いかけてみることによって、イライラが解消できるかも。これは専門的には、イントラパーソナルコミュニケーション、あるいは自己内コミュニケーションという。



分かりやすく言えば、「自分との対話」のこと。



●小さなイライラ、大きなイライラ

小さなイライラの時は、上記のような質問が有効である。次に、大きなイライラ、つまり混乱したり、ストレスや感情のコントロールが難しそうな時を考えてみよう。究極の質問は、「もしここで失敗したら、自分は仕事を失うだろうか」、「この人と、ある程度の距離を置いて仕事をしてはどうだろうか」といったものになろう。



「ここで絶対に失敗できない」、「人間関係をうまくやらなければ!」と思った瞬間、息苦しくなり、選択肢が狭くなる。つまり、ほぼ思考停止に近くなり、イライラが増幅する。そういう悪循環を断ち切る質問が、こうした究極の質問だ。



こうした質問をすると、「失敗は損であるが、事前準備はしっかりしたことだし、まずはやってみよう」、あるいは「ここで誤解が生じる可能性もある。誤解されたら、どう修復しようか」などという発想も得られやすくなるもの。



●本来の目的を考える

イライラした時に、職場であれば仕事の本来目的は何かを自分に問いかけてみてはどうだろうか。例えば接客でイライラしている時、「接客の目的は何だろうか」と問いかけてみたり、会議の際に、「この会議の目的は何だろうか」と考えてみる。



プライベートでは、旅行に行って家族で意見が合わずにイライラしている時など、「この旅行の目的は何だろうか」といった質問をしてみると、意外に気持ちが落ち着くもの。



イライラしていることに気づいたら、こうした質問をしてみてはどうだろうか。





(文:深山敏郎/(株)ミヤマコンサルティンググループ/コミュニケーションズ・スペシャリスト)



●著者プロフィール

コミュニケーション改善の請負人として、高級ホテル、外食チェーン、外車ディーラー、IT企業など、20年で延べ4万人あまりを直接指導。夢は、英国でシェイクスピア芝居を英語で上演すること。

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お問合せ先:info@miyamacg.com

執筆協力:石井公一(いしいきみかず 中小企業診断士)