2012年韓国ネット注目記事(4):日本右翼の韓国国旗毀損

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【韓フルタイム】は年末特集として、韓国の大手ポータルサイト「NAVER」が発表した2012年(1月1日から12月20日まで)のニュースランキングの中から、特に日本と関わりがあるものをピックアップし紹介していく。

■最多コメント記事「国際」部門

1位:「日本極右、太極旗を踏みつけ『太極旗はゴキブリの絵』」(ノーカットニュース、7月27日付)
2位:「日本野田『領有権問題独島はあり尖閣はない』」(聯合ニュース、10月1日付)
3位:「日本、李大統領の日王謝罪要求発言に反発」(聯合ニュース、8月14日)

コメント数ランキングの「国際」部門では、1位から3位までを日本関連の記事が独占した。まず、1位になったのは、日本の右翼系団体が韓国の国旗を踏みつける動画をネットに投稿し、インターネット上で物議を巻き起こしたという記事。今年7月、「日本の自存自衛を取り戻す会」は大阪でデモを行った際、太極旗を連想させる旗を地面に置き、それを踏みつけるなどした。同団体は、この場面を撮影すると、「ペプシゴキブリマット」のタイトルでユーチューブに投稿。韓国のネット上は炎上した。記事には不快感を露わにするコメントが1万以上集まった。

2位は、野田前首相の竹島問題と尖閣諸島問題に対する見解を伝えた記事。野田前首相は10月1日の記者会見で、「竹島はわが国の歴史上、国際法上も固有の領土だが、韓国が実効支配している」とし、国際司法裁判所(ICJ)で平和的に解決することが望ましいと主張。しかし、尖閣諸島については「領土権の問題は存在しない」としてICJへの付託は考えていないとの考えを示した。

この発言を受けて、韓国のネット上には「今の日本は歪曲された歴史が事実だと思っている」「私の友達は独島は韓国のものだと言っていた」「言葉も出ない」「独島にも領有権問題はない」などのコメントが書き込まれた。

3位は、李明博大統領による天皇謝罪要求発言に日本政府が反発したという記事。李大統領の発言を受けて、日本の外交当局者は「信じられない発言だ。数年間、日韓関係は悪化するだろう」「来年2月に発足する韓国の次期政権にも、関係修復は簡単ではない」と話したという。これに対し、韓国では李大統領の発言を支持し、日本政府を非難する意見が集まった。

同ランキングにはご紹介した3つの記事のほかに、日本関連の記事が9本もランクインした。ランキングは25位まであるので、約半数が日本絡みの記事ということになる。それだけ2012年は日本と韓国の間でさまざまな出来事があり、多くの韓国人が日本に対して関心を持った1年だったといえるようだ。

参照:2012ニュース決算

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