2012年韓国ネット注目記事(3):児童ポルノ

写真拡大

【韓フルタイム】は年末特集として、韓国の大手ポータルサイト「NAVER」が発表した2012年(1月1日から12月20日まで)のニュースランキングの中から、特に日本と関わりがあるものをピックアップし紹介していく。

■最多コメント記事「社会」部門 1位:「日本のアニメ見て前科者に?“就職どうなる”」(マネートゥデイ、10月11日付)

児童への性的虐待に対する取り締まりを強化している韓国では、今年10月、児童・青少年わいせつ物を所持した場合は処罰するという「児童・青少年わいせつ物流通根絶のための対策」が打ち出された。記事は、対策が強化されているものの基準はあいまいで、“過剰な処罰”は前科者を量産するだけだと指摘した。

韓国検察は今年3月、「児童・青少年の性保護に関する法律」第2条5項に基づき、「児童や青少年と認識できる人や表現物が、性的な興奮を誘発する場面に登場した場合は児童・青少年わいせつ物と見なす」と発表した。

しかし、その範囲はあいまいで、中にはウェブハードを通じて日本のアニメを共有したところ、わいせつなシーンは含まれていなかったにも関わらず、警察から「わいせつ物所持者」として事情を聞かれた人もいたという。

事情を聞かれる程度で済めばいいが、罰金刑に至った場合は犯罪歴が付き、記録は最高5年間保存される。ある男性は、動画を18本共有したところ、うち2本に制服を着た女性が登場していたことから、児童・青少年わいせつ物を所持したとの理由で警察に起訴された。現在、韓国ではこの男性のようなケースに陥っている人が多いという。

この記事には、「人を殺す映画やゲームはなぜ処罰しない」「ドラえもんを見ても逮捕されるのか」「制服でアウトって」「性犯罪は逆になくならないと思う」など1万7000を越えるコメントが書き込まれた。

参照:2012ニュース決算

■【韓フルタイム】とは……
【韓フルタイム】とは韓国に特化した情報を提供する媒体です。
韓国に詳しい専門の日本人記者が取材、執筆を行っております。