常識? 意外? 親会社・子会社とグループ企業






似たようなブランドをたくさん抱えていたり、あっちこっちで買収、吸収合併をしていたりと、企業の活動には何かと謎な部分も多いもの。



今回は、いくつかのパターン別にそんな企業をご紹介します。



■子会社のほうが大きくなっちゃった!?



企業が大きくなったり、いろいろな事業を展開する際につくられる「子会社」。しかし、中には子会社のほうが大きくなったケースもあるようで……。



例えばフジテレビは、もとは関東圏のラジオ局「株式会社ニッポン放送」から生まれた会社。しかし時代は流れ、フジサンケイグループの運営の中心であるフジテレビの筆頭株主が、ずっと規模の小さいニッポン放送というのはおかしいという状況になり、これを解消するため、2005年に株式の公開買い付け(TOB)を発表します。



ちなみに、当時、ここに目をつけたホリエモンこと堀江貴文氏が巨額を投じて株式を取得、ニッポン放送を媒介にフジテレビを間接支配しようとして話題になりました。約3か月の騒動を経て、ライブドアとフジテレビが和解、ニッポン放送は無事に(?)フジテレビの完全子会社になります。



ほか、有名な商品としては「コカ・コーラ」も、上下関係と規模が一致しない?例と言えるかもしれません。

本体とも言える「日本コカ・コーラ株式会社」はアメリカからの100%出資で、従業員は565人。





しかし、全国各地には、製造・販売を行うコカ・コーラボトリングが多数あり、特に西日本の広い範囲をカバーする日本最大の「コカ・コーラウエスト株式会社」は、2,796人の従業員を抱え、東証1部上場企業となっています。



■意外と知らない不思議なつながり



続いて、「なんでその企業がそんなことしてるの?」というものもあります。





有名どころで言えば、「ダスキン」。もとは化学ぞうきんを販売していた会社でしたが、アメリカのミスタードーナツを視察、提携したことをきっかけに多角化に乗り出します。現在では、クリーン事業とフード事業が会社の2本柱になり、ミスタードーナツ以外にも、どんぶり専門店やとんかつレストランも展開しています。



さらに、ミシンや複合機で有名な「ブラザー工業株式会社」。実は、カラオケの「JOYSOUND」(ジョイサウンド)を生んだのはブラザーって知ってましたか? しかもこれ、提携や買収によるものではなく、自社で開発したもの。





1908年、安井ミシン商会として創業して以来、売り上げを伸ばしたブラザーは、ミシンで培った技術を生かし、タイプライター、プリンター、ファックス、複合機へと進出していきます。





1985年、電電公社が民営化して通信事業に参入できるようになり、ブラザーも参入を考えます。当初、ゲームをダウンロードして販売するというシステムを考案し失敗しますが、1992年に子会社の「株式会社エクシング」を立ち上げ、世界初の通信カラオケ「JOYSOUND」を開発。それまで、新曲を歌うにはレーザーディスクになるまで待たなければいけなかったカラオケに革命を起こし、大成功しました。



■敵かと思いきや…の提携、出資、同グループ



外食時、メニュー表やはし袋などを見て、「あ、ここも同じグループだったんだ」ってこと、よくあります。



例えば、「魚民」、「白木屋」、「笑笑」(モンテローザ)、「なか卯」と「すきや」(ゼンショーグループ)などはその筆頭でしょう。大きな駅の周辺に行くと、あっちにもこっちにも同じグループのお店があって、お客の奪い合いにならないのかと、余計な心配をしてしまいます。



家電量販店でも、ライバルかのように見えて実は……という企業が多数。



業界トップの売り上げを誇る「ヤマダ電機」は九州を地盤とする「ベスト電器」を子会社化したばかりか、中堅住宅メーカーの「エス・バイ・エル」も子会社化(スマートハウスの提案など)し、2位以下を引き離しています。



それに食い下がるのが、業界5位の「ビックカメラ」。7位の「コジマ」を子会社化して、売上高が1兆円規模の連合となりました。



目まぐるしく変わっていく企業と企業の関係。注意して見てみると、おもしろいですよね。



(島田彩子)