堅調な経済とともに、上昇が期待されるカナダドル

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カナダは鉄鉱石など資源の輸出大国であることから、カナダドルは商品価格に連動する傾向にあり、2010年4月以降、商品価格の下落とともに軟調な推移となっていました。

しかしながら、2012年9月以降、カナダの底堅い経済や米国などの景気に改善傾向がみられること、欧州債務問題への対応の進展などにより投資家のリスク回避姿勢が後退したことなどから、軟調な商品価格にもかかわらずカナダドルは上昇基調となっています。

カナダの2012年7〜9月期のGDP(国内総生産)は前期比年率で0.6%増となり、個人消費が伸びたものの輸出や設備投資の減少が影響し成長率が鈍化しました。

しかしながら、足元の経済指標をみると堅調なものが目立っており、今後カナダ経済は底堅く推移するものとみられます。

カナダの個人消費はGDPの約7割を占め、その動向をみるうえで特に小売売上高が注目されます。

足元では新車販売が好調なため小売売上高は増加傾向を維持しており、個人消費の底堅さが示される結果となっています。

また、カナダの輸出は米国向けが約7割を占めているため、米鉱工業生産指数と概ね連動する傾向にあり、11月の同指数が高い伸びとなったことなどから、カナダの輸出も回復傾向にあります。

こうしたカナダ経済を背景に、為替市場ではカナダドルに注目が集まっています。

カナダ銀行(中央銀行)は、2013年以降堅調な経済成長が続くとみており、今後の景気動向などを考慮しながら政策金利(現在1%)の引き上げのタイミングを模索する可能性が考えられます。

大半の先進国が金融緩和を今後も続けるとみられるなかでの利上げ期待や比較的堅調なカナダ経済は、今後のカナダドルの上昇を下支えしていくものと考えられます。

(※上記は過去のものであり、将来を約束するものではありません。

)(2012年12月28日 日興アセットマネジメント作成)●日興アセットマネジメントが提供する、マーケットの旬な話題が楽に読める「楽読」からの転載です。

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