水漏れが起きた! 「自分が原因のときはどうする?」

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万が一、自分のうっかりミスが原因で水漏れを起こしてしまった場合、いったい何をどうすればいいのでしょうか。

「快適で安全な一人暮らし」をテーマに活躍する不動産アドバイザー・穂積啓子氏に、「水漏れトラブル」に関する事例と対策法をうかがいました。

■1に風呂場、2に洗濯機置き場からの水漏れが多い「水漏れトラブルには、1.入居者による不注意、2.建物や設備の構造・老朽化、という2つの原因が挙げられます。

入居者の不注意が原因の水漏れによる弁償、賠償については、水漏れを起こした当事者=加害者が行うのが原則です」と穂積さん。

また、「入居者の不注意による水漏れの場所は、私の経験データでは、もっとも多いのが風呂場、次が洗濯機置き場、続いてトイレの順になります」と説明し、次の事例を紹介します。

・ケース1 風呂の水を止め忘れていた「何やら肩が冷たいな……」。

酔っぱらってリビングで寝ていたら、体が水に浸かっていることに気付いて目が覚めた。

これは、風呂の湯船に湯を出していることを忘れていた、湯を出したまま寝てしまったために起こった例です。

風呂場からあふれた水は部屋に流れ出します。

風呂場以外は防水が施されていないので、水が風呂場を出た時点で階下にも水漏れは起こります。

水は真下に流れるとは限らず、建物のあらゆる隙間から方々へ流れます。

この例は毎月のように、多数発生しています。

ただし、風呂の排水溝の掃除をしていれば、水が詰まってあふれ出ることはあまりありません。

つまり、「排水溝の掃除をしているかどうか」、これが原因となることが多いのです。

・ケース2 洗濯機の給排水ホースが外れていた「天井から水がポタポタ漏れてだんだんひどくなってきています!」。

先日も、管理するマンションの入居者の方から、慌てた電話がありました。

その方が階上の部屋の玄関をどんどん叩いて水漏れを知らせると、「洗濯機を回していた」と眠そうな声で返事があったそうです。

洗濯機のホースが排水管から外れていて、排水が部屋にあふれ、一面水浸しになっていた。

昼寝をしていて気付かなかった、という例です。

洗濯機をセットして外出する、寝る、大きな音でテレビを見ていて水漏れに気付かなかった例が多くあります。

特に引っ越したばかりのころや、洗濯機回りを掃除していないなどでホースが排水溝に正しくセットされていなかったということがあります。

また、ケース1同様、排水溝にゴミが溜まっていて水があふれたという例もあります。

・ケース3 トイレを詰まらせる「うっかり携帯電話やライターを落として流してしまった」、「オムツを流す」、「ラーメンの食べ残しなどの生ゴミをトイレに流して詰まらせた」……など、さまざまなケースがあります。

異物が原因のトイレの詰まりは、水を複数回流すほどに奥の方へ押し流されて行くため、取り除くことが困難になります。

また、むやみに水を流して水があふれることもあります。

水漏れの対処について、穂積さんはこうアドバイスをします。

「ついうっかり水漏れを起こしてしまうことはよくあるわけです。

起きたあとは、謝罪と弁償になりますが、水漏れの賠償は数百万円となるケースもあり、借金を背負ってしまうことになりかねません。

そこで、『借家人賠償付火災保険(借家人賠償責任保険)』という保険があることを知っておいてください。

一般的に、火災保険と呼ぶ保険、部屋を借りるときに加入した覚えがある方も多いと思います。

『賃貸している住宅が火災や事故によって生じた損害について賠償責任を補償する』という保険です。

万が一、水漏れを起こした階上の住人が火災保険に加入していなくても、自分が加入していた場合は一時的に保険会社が被害に合った金額を立て替えてくれるケースもあります。