ここから?5倍〞の株価上昇が期待できる企業はいくらでもある!
株価はなかなか上がってくれない。むしろ、買えども買えども売られては投資損失を重ねるばかり。最近あちこちで聞く株式投資はもうダメなのでは…とも思ってしまう。まあ、そういった?諦めムード〞が高まってくるときは、応々にして株価は底値を打つものだ。それは、歴史の教えるところである。


ニューヨーク・ダウは底入れ後、17年半で15倍まで上昇した

1979年8月に世界的に有名な経済紙が「株式の死」という大特集を組んだ。そのころ、株式投資はもう終わりだと思ってしまうほど、米国の株価は長いこともたついていた。

ニューヨーク・ダウ(ダウ工業30種平均)でいうと、1966年ごろから13年間も、700ドルと1000ドルの間を行ったり来たりしていた。もはや、1000ドルは超えないのではといった臆測が高まって、「株式の死」特集となったわけだ。

ニューヨーク・ダウが底入れして再び上昇を始めたのは、3年後の1982年8月。そこから17年半で15倍にも上昇した。しかし、ダウが上昇に転じるずっと前から、すでに上昇相場は始まっていた。当時、実際に運用していたからよく覚えているが、個別株がどんどん買われていた。

その最たるものが、ダウがもたついているさなかに株式を公開したインテルである。あるいは、オギャーと産ぶ声を上げたマイクロソフト、アップル、オラクル、シスコシステムズ、デルなどのハイテク企業であった。いずれも、その後の大発展で今や世界的企業となっている。

今の日本株市場は、当時の米国とよく似た状況下にある。政治も経済もガタガタで、失業は増え、将来不安も高まり、いいところはまるでない。そんな中、個別企業を見ると、経営の目指す方向がはっきりと見えてきている。

売りをどんどん吸収する上昇相場に向けて、値固めをしていくところ

ファンドを運用している立場上、個別銘柄をコメントできないのが大いに残念だが、ここから5倍の株価上昇が期待できる企業はいくらでもある。株価がなかなか上がってくれないと嘆く投資家も多いが、ここはのんびりと待つことだ。昔から?待つのも相場〞といわれているようにね。

多くの投資家がどう反応して、どのような相場展開となっていくかは、さっぱりわからない。あれこれ詮索するのは時間のムダである。そんなことよりも、大局的な観点から見た株価の水準はどうなっているんだろうか、と考えてみることが大事である。

早い話、今や株式絡みのバブルは、世界中どこにもない。まだチョロチョロ売られることはあっても、大暴落の懸念はどこにもないだろう。

ということは、ここから先いくら買っても、売り叩かれる心配はないと判断できる。むしろ、売りをどんどん吸収していって、来る上昇相場の値固めをしていくだろう。下値が固まれば固まるほど、上値追いが軽くなる。そういった上昇相場が到来するのは、1カ月後なのか半年後なのか2年後なのかは、神のみぞ知るところだ。そこまで、のんびり待つしかない。

現状の相場動向を不安げに追うのと、企業の業績向上努力が実ってくるのをのんびり待つのと、どちらがより落ち着いて構えられるだろうか。これが、長期投資の根っこの考え方である。

われわれ長期投資家は、将来に向けてしっかり利益を高めていってくれる企業を応援しようとする。企業が利益を高めていくことは、株主の持ち分を増やしていってくれるわけで、投資価値はどんどん高まっていく。つまり、株価はいつかどこかで大きく反応してくれる。

長期投資は農耕作業。どっしり構えて、実るまで待つことだ!

目先の相場動向が不安だとか騒ぐのではなく、将来の投資価値の高まりを期待して、むしろ積極的に買っておくことだ。それも、生活者にとってなくなっては困る大事な企業を応援しようと、株価暴落時や不況時などに?断固たる買い〞を入れるのだ。