台湾人ブロガーのfreespiritさんがこのほど、自身のブログに「日本人の矛盾」に関する文章を綴り、台湾人の視点で日本人について分析した。

 freespiritさんが指摘した1つ目の矛盾は、日本人は自動車から風邪薬に至るまで西洋崇拝の傾向がありながらも、ナショナリズムの傾向も持ち合わせていること。2つ目は、仕事中は几帳面で神経質なのに、仕事が終わって夜になると居酒屋やカラオケで開放的になること。まるで裏表がある人間に見えるらしいが、仕事をすべき時は仕事に集中し、仕事が終わってからはリラックスすることが台湾人にとっては不思議なことなのだろうか。

 3つ目は、日本社会は男尊女卑なのに、結婚したとたんに妻のほうが強くなること。確かに日本の社会は女性の進出が遅れており、女性の立場も弱いと言われるが、家庭では女性が主導権を握ることが多いのは確かだ。社会と家庭を分けて考えるのは日本特有のものなのかも知れない。

 さらに4つ目は、同じく日本人の家庭における矛盾だ。妻が財布を管理し、夫の無駄遣いを厳しく制限しながらも、妻は自分が友人と食事することは「必要経費」と考えること。もちろん、すべての日本人の家庭が筆者の言うとおりではないが、こういった日本人像は何を通じて覚えたのだろうか。

 5つ目の矛盾は、日本人が制度や規則を重んじる一方で、ウォークマンや小型家電など独創性にあふれた製品を作り出せること。筆者は「豊富で驚くべき創意だ」と称賛している。

 次は女性の地位向上を訴えながらも、コンビニなどで簡単に成人雑誌が手に入ることも筆者には日本人の矛盾と見えるらしい。確かにコンビニで成人雑誌が撤去される場合も、その理由は青少年に対して有害だからであり、女性蔑視(べっし)だからではない。 

 日本人からすれば当たり前すぎて特に不思議に思わないことも、外国人から見ると不思議に思えることも多々あるようだ。(編集担当:畠山栄)