中国の景気回復とともに期待される資源国通貨の上昇

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中国では、11月の工業生産が3ヵ月連続で伸び率が拡大したほか、消費動向を示す小売売上高(前年同月比)が4ヵ月連続で増加ペースが加速するなど、景気の底入れ感が拡がっています。

また、景気の先行指数として注目される製造業PMI(購買担当者景気指数)は、10月に景況感の分かれ目である「50」を3ヵ月ぶりに上回り、11月も改善が続くなど、先行き見通しにも明るさが増してきました。

こうした中国の景気の改善傾向を受け、資源国通貨にも持ち直しの動きが拡がっています。

中国の製造業PMIと、代表的な資源国通貨の動き(下図)を見ると、各国通貨は、上げ下げの動きには違いがありますが、方向性は概ね製造業PMIに沿った動きになっていることがわかります。

中国の経済活動が、一次産品の需要の増減に大きく作用し、資源国の景気や商品市況の動きに影響を与えることで、為替の変動につながっていることが要因とみられます。

中国への資源輸出が相対的に少ない国もありますが、世界第2位の経済大国であり、かつ、比較的高い経済成長を続けている中国の景気の良し悪しが、世界景気に波及していることが影響していると考えられます。

加えて、資源国通貨は、各国のファンダメンタルズにかかわらず、投資家のリスク許容度が拡大・縮小することでも大きく変動する傾向があり、そうした投資家心理に影響を及ぼしやすいといった面でも、中国の景気動向が重要だといえそうです。

なお、中国の2012年10-12月期の実質GDP(国内総生産)成長率は、8四半期ぶりに改善すると見込まれる中、先頃開催された共産党と政府による中央経済工作会議で、緩和的な経済政策の維持が示されたことなどを踏まえると、中国景気の勢いが強まる可能性があり、資源国通貨の上昇を支えて行くものと期待されます。

(※上記は過去のものであり、将来を約束するものではありません。

)(2012年12月25日 日興アセットマネジメント作成)●日興アセットマネジメントが提供する、マーケットの旬な話題が楽に読める「楽読」からの転載です。

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