兵庫県の源平合戦の地「須磨」には、自ら“おもろい寺”と名乗る寺がある!

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大河ドラマ「平清盛」が放映中ということもあって、今、源平にゆかりの地にスポットが当たっている。

中でも有名な “一ノ谷の合戦”の場の近くに、真言宗須磨寺(すまでら)派の大本山でありながら、自ら“おもろい寺”と名乗っている「須磨寺」がある。

須磨西部に位置するため「須磨寺」と呼ばれるこの寺、正式名称は「福祥寺」である。

寺には、かつて福原京(ふくはらきょう)が置かれていた和田岬の海中から引き上げられた、聖観音像が祀(まつ)られている。

仁和2年(886)、須磨の地に移されて以来、ずっとこの寺で大切にされているのだという。

一ノ谷の合戦を機に、平家は滅亡への一途をたどったとされている。

その一ノ谷の近くにある須磨寺境内には「平敦盛の首塚」や、合戦後に源義経が平敦盛(あつもり)の首があるかどうか確かめる際に腰かけたとされる「義経腰掛けの松」などがある。

その他、実物大モニュメントを使って平敦盛と熊谷直実の一騎打ちシーンを再現した「源平の庭」や、平敦盛の青葉の笛や弁慶の鐘が置かれている「須磨寺宝物館」がある。

また、敦盛の首を洗ったと伝えられる「首洗池」などの史跡も見ることができるのだ。

しかし、ただこれだけの理由から自ら“おもろい寺”と名乗ることはないだろう。

では何が“おもろい”のかというと、この寺にはからくりが施された奇妙なオブジェが境内のあちらこちらに点在していて、まるでワンダーワールドのような雰囲気を生み出しているのだ。

具体的にどういうものがあるかというと、小石に絵を描いた石人形を使って源平絵巻が再現されたジオラマ「小石人形舎」や、一切経(いっさいきょう)がされたお堂が堂ごと回転する写経輪堂など。

他にスロットマシーン状のおみくじの箱を背負った子供の像なんかもある。

こうした奇妙なオブジェの中でも特に人気が高いのが、「みざる、きかざる、いわざる」に「おこらざる、みてござる」を足した5匹の猿たち。

そのうちの一匹「みてござる」の頭をなでると、なぜか手に持った双眼鏡がゆっくりと動く仕掛けが施されている。

須磨寺周辺にも、源平ゆかりの場所や観光地が様々に点在している。

代表的なものとしては敦盛塚や戦の浜碑がある「須磨浦公園」が挙げられるが、その他にも、天皇の別荘跡地を公園にした「須磨離宮公園」などが徒歩圏内にある。

また、少し離れているが、阪神間で唯一の海水浴場がある「須磨海浜公園」はおすすめ観光スポットだ。

公園内には、海辺に面した三角屋根が特徴の「須磨海浜水族園」などの見どころがあるので、源平ゆかりの地を巡る小旅行の途中に、ぜひ立ち寄ってみてほしい。