先日、日本マクドナルドホールディングス(2702)が、客が注文をしてお会計を終了してから60秒以内に商品を届けることができない場合に、ハンバーガーの無料券を渡すサービスを始めるという発表があった。

 1月4日から31日までの11時〜14時の間という、期間および時間帯限定のサービスであるが、あまり他では見ないサービスであり、その狙いや効果に関心が集まっている。

回転率上昇で売上げアップを目指す

 かつて、宅配ピザが、30分以内に届けられない時には商品を無料にするという取り組みをやっていたが、今ではもう見なくなってしまった。ただ、いずれにせよ、今回のマクドナルドやかつての宅配ピザの取り組みが目指しているのは回転率の上昇である。

 各店舗のカウンター数や宅配用のバイクの数は限られている。売上を伸ばすには、客単価を引き上げるか、オーダー数を増やすしかない。今まで90秒で商品を届けていたところを60秒に短縮できたなら、単純計算すると売上は1.5倍になる。もしオペレーション上のコストが変わらないのであれば、増えた売上はそのまま利益となる。

 マクドナルドを始めとする飲食店の多くは、近年は客単価の引き上げに注力して来ていた。マクドナルドの場合、以前は100円メニューを大々的にアピールしていたことがあるが、今ではメニューに載ってはいるもののあまり目立たず、むしろ店頭では500円はゆうに超えるセットメニューがずらりと目立つところに並べられている。

 しかし、ここ最近は客単価の上昇が頭打ち状態となっており、既存店売上高も対前年度比で100%を割るような状態が発生しつつある。そこに対してのテコ入れ、あるいは、実証実験をしようというのが今回の試みであろう。

メニュー数の絞り込みも選択肢となる

 マクドナルドはこれ以外でも携帯で事前にオーダーできるサービスを開始したり、客が店頭のカウンターで迷う時間をなくすためにカウンターからメニューを撤廃するなど、客からオーダーを受ける時間の短縮化に懸命である。それは全て回転率の上昇のため、と言える。

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