文: 編集部


Photography: Luke Hayes



Photography: Luke Hayes

トレードマークとなっているあざやかなレッドソールの靴で知られるフランス人シューズデザイナー、Christian Louboutin (クリスチャン・ルブタン)。ハイファッション界のシューズデザインにおいて、最重要人物のひとりだ。Chanel (シャネル) やYves Saint Laurent (イヴ・サンローラン) といったブランドでアシスタントを経験したのち、1991年にブランド立ちあげ、ファッションとクラフトマンシップを融合させた宝石のような靴作りで、鋭いデザインのスティレットヒールやスタッズつきのスニーカー、装飾がほどこされたパンプスなど、ファンタジーあふれるプロダクトを毎シーズン作り続けている。彼のデザインするグラマラスでエレガント、そしてモダンなスタイルは、世界中の女性をとりこにし、彼の顧客ではないセレブリティを探すこと自体が困難と言われるほどの人気だ。フランスのファッション誌「Marie Claire (マリ・クレール)」の取材で「なぜ女性は靴に夢中なのでしょうか?」という問いに、「女性は靴を買って鏡で自分の姿を見ますよね。でも彼女はその新しい靴を見ているというより、彼女自身を見ているんです。もしその姿が好きだったら、靴も好きになる」とLouboutinは答えている。


Photography: Luke Hayes


1963年に生まれ、パリで育ったLouboutin。父親は大工で、母親はハイヒールには特に興味はない女性。学校でシューズデザインの専門教育を受けたこともないという。そんな彼のデザインセンスはどこで磨かれたのだろう?答えは幼少時代。13歳の時点で、友人たちとパリのナイトクラブ「Le Palace (ル パレス)」に遊びに行き、ステージ上のダンサーたちの靴をながめていたというのだ。「作る靴のいくつかは、いまでも『Palace』での経験が生かされている。ディスコルックやメタリック、キラキラした感じなどです」と、イギリスの新聞「The Guardian (ザ・ガーディアン)」の取材でLouboutinは語っている。

そして現在、ロンドンの「The Design Museum (ザ・デザイン・ミュージアム)」ではLouboutinの業績をたたえ、5月1日から7月9日までの間、Louboutinのイギリスにおける初の回顧展となる「Christian Louboutin」展が開かれている。過去20年にわたる彼のアーカイブ作品や、人気のハンドバッグ、そしてメンズシューズなど含む最新コレクションが展示されており、Louboutinのデザインプロセスを公開するコーナーも見どころとなっている。