Photography: Rory van Millingen

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取材・文・翻訳: 長谷川怜子

Photography: Thomas Lohr

瞬く間にロンドンを代表するデザイナーとして成長したJonathan William Anderson (ジョナサン・ウィリアム・アンダーソン)。2012年度ブリティッシュ・ファッション・アワードで新人賞を受賞し、今後の活躍が期待されている。10年からはイギリスの老舗肌着ブランド、Sunspel (サンスペル) のクリエイティブ・ディレクターも務め、最近では Topshop (トップショップ) とコラボレーションしたカプセルコレクションも披露。今回は、最新コレクションやインスピレーションなどについてアンダーソンに話を聞いた。

-まず初めに、今回のレディスコレクションについてお尋ねします。どのようなアイデアから生まれましたか?

ブロックを積み上げて建築物を構築し、ニット素材やソリッドな建築物からラッフルが現れるというアイデアです。その後、立体的なものや質感のあるものに再解釈したプリントを施します。コレクションのタイトルはThe Treatment Roomで、メンズウェアとレディスウェアの融合から生まれるモダンさを表現していますし、ビブ付きポケットのテーラードパンツも今シーズンのコレクションを象徴していると思います。最初の5つのアイテムから新しいメッセージを感じ取ることができるでしょう。


Photography: Rory van Millingen

-自身の特徴的なデザインやコンセプト、デザインに対するこだわりについてはどう思いますか?

スタイルをシリーズ化することです。自分の信念を貫き、妥協することなく、自分ならではのスタイルを積み重ねています。伝統工芸とモダンデザインとのギャップを埋め、男女間でシェアできる均一的な洋服をデザインすることを考えています。


Photography: Rory van Millingen

 

2/3ページ: デザイン、コレクションへの取り組み方

 


Photography: Rory van Millingen




Photography: Rory van Millingen



Photography: Rory van Millingen

-ブランドを始める以前は、演劇を学び、またスタイリストとしてのキャリアも積んでいましたが、それらが現在の仕事にどのような影響を与えていますか?

演劇のリアリズムやドラマ的思想から確実に影響を受けています。ショーは表現する場であり、洋服はリアルでなければなりません。

Photography: Rory van Millingen



Photography: Rory van Millingen

-ブランド設立当初と現在を比較して、デザインへの取り組み方に違いはありますか?

そうですね、特にレディスのシルエットへのこだわりが強くなったように感じます。また、前衛的な考え方や商業的なコレクションの組み立て方についても沢山学ぶことができました。


Photography: Rory van Millingen



Photography: Rory van Millingen

-メンズウエアやレディスウエア、Sunspel、Topshop など、それぞれのデザインアプローチに違いはありますか?

コレクションを構成するという点では違いはありません。すべては継続的な対話と共感によってデザインされています。全コレクションを通して、斬新でモダンでありながらも最終的にはリアルなもの制作することを目指しています。次から次へと流れのあるコレクション作りができればおもしろいと思います。そのため、サンスペルとトップショップでの仕事はJ.W.Andersonにも役立っており、お互いにサポートし合っています。


Photography: Rory van Millingen

3/3ページ: クリエイティブな街、ロンドンでの活動環境と今後

 


Photography: Rory van Millingen

-ファッションデザイナーとして、ロンドンはどのような環境ですか?

常に進化し続けるところから良い影響を受けています。自由と多角的な視点を誘発するような、クリエイティブな街に住むことができてうれしく思っています。


Photography: Rory van Millingen

-今後の活動について教えてください。

引き続き、現在担当しているブランドのコレクションをさらに進化させることです。挑戦し続け、世界的に知名度を上げることを目指しています。

Photography: Rory van Millingen

 

Photography: Thomas Lohr

1984年9月17日、北アイルランド生まれ。俳優としてキャリアを積むうちに舞台や舞台衣装に魅了され、ロンドン・カレッジ・オブ・ファッションにてメンズウエアを専攻。2005年に同大学を卒業後、08年にブランドを発表し、オフスケジュールにて初のメンズコレクションを発表。09年2月と9月には若手デザイナーによる合同展「ファッションイースト」のメンズショー「マン」にてコレクションを披露。10年2月からは若手支援プログラム「ニュージェン」の支援を受け、ロンドン・ファッション・ウィークで初の単独ショーを開催。ファンやメンズウエアの取扱先からの強い要望によって生まれたウィメンズウエアも同時期に設立され、2011-12年秋冬ロンドンコレクションの公式スケジュールショーに参加した際には「the break-through collection」として称賛された。2012年度ブリティッシュ・ファッション・アワードで新人賞を受賞。主な取扱先は、バーニーズニューヨークやブラウンズ、コレット、ドーバーストリートマーケットなどがある。

URL: http://j-w-anderson.co.uk