エイ・ネットの挑戦 6年ぶりの新ブランドで未開拓マーケットに進出

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 エイ・ネットが、2013年3月から展開をスタートする新ブランド「MERREM(メレム)」で未開拓だった客層と販路に進出する。ウィメンズのデイリーウェアとセレクト雑貨でライフスタイル提案型のショップ展開を計画し、これまで対象外だった駅ビルなどにも進出。エイ・ネットが未開拓だったゾーンを狙い、顧客層を拡充する。

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 イッセイミヤケグループのエイ・ネットは、「ZUCCa(ズッカ)」や「TSUMORI CHISATO(ツモリチサト)」、「sunaokuwahara(スナオクワハラ)」、「Né-net(ネ・ネット)」、「mercibeaucoup,(メルシーボークー、)」、「FINAL HOME(ファイナルホーム)」などを展開し、ウィメンズ・メンズウェアの企画から販売まで行っている。近年は「Cat's TSUMORI CHISATO(キャッツ ツモリチサト)」や「kuskus(クスクス)」、「jevous enprie!(ジュヴゾンプリ!)」、「にゃー」といった、既存ブランドから派生したセカンドラインや"妹ブランド"を続々と発表。公式通販サイト「HUMOR(ユーモア)」では実店舗展開に乗り出すなど、デザイナーズブランドを主体にファッション感度の高い客層と販路を拡大してきた。

 セカンドラインを除くと「mercibeaucoup,」以来約6年ぶりの新ブランドとなる「MERREM」は、これまでのエイ・ネットにはない新タイプのブランドとして位置づけられている。エイ・ネット広報担当者が「今の時代、進化しないと置いていかれる。もの作りの姿勢を大切にしてきたエイ・ネットなら何ができるか。初めてマスに向けて挑戦するブランド」と語るように、デザイナーの名前を表に出さず、主に「デイリーウェア」として着る側の価値観を尊重。オリジナルのプリントやレース素材、刺繍など随所にエイ・ネットが培ってきた服作りのこだわりが反映されているが、「価格重視」の時代性を汲んで既存ブランドよりも低価格に設定している。ウェアからシューズ、バッグまでトータルでそろえるほか、店舗では国内外から買い付けた生活雑貨を販売してライフスタイルを提案するのも新しい試みだ。メインターゲットは20代後半から30代前半の女性という競争率が高いゾーンだが、丸の内に出店予定の直営路面店を皮切りに駅ビルなど積極的に販路を拡大し、初年度として10億円の売上目標を掲げた。「MERREM」によってエイ・ネットは、ファッションの先端層からマスまで幅広い層の取り込みを狙う。