12月21日(金)より全国ロードショー
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本日から今年大注目の映画『レ・ミゼラブル』が公開となる。本作は、1985年の初演以来、世界43か国で上演され、6千万人を超える動員数を記録した大ヒットミュージカルの映画化。『レ・ミゼラブル』といえば、これまで様々な国で舞台、映画、ドラマ化されてきた不朽の名作だが、この度、現代に甦り、既に国内外の批評家からも大絶賛を受けている。日本でも批評家や既に見た著名人らもこぞって本作を大推薦、それほどまでに多くの人を惹きつける本作、一体どんな内容なのか?

ストーリー


時代は19世紀フランス、フランス革命の後、民衆たちは、格差と貧困にあえぎ自由を求めて立ちあがろうとしていた。そんな中、主人公ジャン・バルジャン(ヒュー・ジャックマン)は、飢えた妹の為にパンを盗んだ罪で19年間投獄された。何とか仮釈放されたものの、犯罪者であった事を記した身分証明書のせいで至る所で不当な扱いを受け、生活に貧したあげく、とうとう教会で再び盗みを働いてしまう。しかし、その罪を見逃し赦してくれた司教の真心に触れ、身も心も生まれ変わろうと決意。マドレーヌと名前を変え、市長の地位にまで上り詰める。そんなバルジャンを執拗に追いかける警官のジャベール(ラッセル・クロウ)。そして、バルジャン市長の管轄下の工場で働く女性ファンテーヌ(アン・ハサウェイ)。彼女との出会いから、彼の運命はまた激動の時代に翻弄されていく……。


本作の魅力(1)世界中が涙したストーリー


本作の基は、19世紀にヴィクトル・ユーゴーが書いた同名小説(日本では「ああ、無情」)。小説もミュージカル同様、世界中から愛され続けている。その理由はおそらく、主人公のジャン・バルジャンが悩みと葛藤の中で、無償の愛や友情、希望、勇気を勝ち取っていくその姿に、誰もが時代や国籍を超え、心揺さぶられるのではないだろうか。

本作では、ともすれば長い(上映時間は約2時間半)この物語を決して中だるみすることなく、圧倒的なスケールとその迫力に負けないキャスト陣のパフォーマンス、見事なカメラワークで、観客を飽きさせることなく、むしろラストへと大きな盛り上がりを見せていく。

本作の魅力(2)ドラマティックな名曲の数々


もうひとつの魅力は、全編を通して歌われる名曲の数々。『レ・ミゼラブル』はミュージカルの中でも『オペラ座の怪人』に並んで最も世に知られているナンバーとも言われるほどで、以前にスーザン・ボイルさんが一躍有名になるキッカケとなった時に歌ったナンバーも、劇中の『夢破れて』。
しかも今回は、キャスト達はすべて“口パク”ではなく、芝居をしながら実際に歌っているということ。通常、ミュージカル映画の場合、事前に歌をレコーディングして、その歌に合わせて口パクで演技をする。しかし、監督はキャストの気持ちの高ぶりや心の揺れをリアルに表現するべく全編ライブでの撮影を敢行。このライブ感がどれだけ胸に迫ってくるかはスクリーンの前で是非、確かめて欲しい。

本作の魅力(3)豪華な才能溢れるキャスト陣


ジャン・バルジャンを射止めたのは、『X−MEN』シリーズや最近では『リアル・スティール』が記憶の新しいヒュー・ジャックマン。かつては『美女と野獣』や『サンセット大通り』などのミュージカル舞台にも出演していて、トニー賞の受賞歴もあるほど。先日、ゴールデングローブ賞主演男優賞(コメディ/ミュージカル部門)にノミネートされ、オスカーに一歩近づいた。
フォンテーヌ役には、これまで実は10年以上もボイストレーニングを重ね、今回のために11キロも減量して撮影に臨んだアン・ハサウェイ。彼女が歌う『夢やぶれて(I Dreamed a Dream)』は感涙モノ。他にも『マンマ・ミーア』のヒロインを演じたアマンダ・セイフライド、ラッセル・クロウ、、エディ・レッドメイン、ヘレナ・ボナム=カーター、サシャ・バロン・コーエンらが、素晴らしい歌声と演技を披露しており、どれだけ努力&練習したのだろうと、感動しきり。ぜひ彼らの才能と情熱、その努力の賜物を隅々まで堪能して欲しい。(ちなみに脇役・エキストラのキャスト陣も皆、ミュージカル俳優、抜け目なし!)

最後に


本作を手がけたのは、『英国王のスピーチ』で米アカデミー賞作品賞、監督賞などに輝いたトム・フーパー。本作ではオープニングシーンから、そのスケールに驚かされる(是非、お見逃しなく)。そして感動のラストシーンは冒頭のシーンを思い出さずにはいられない。そんなニクい(!?)演出など、フーバー監督は至るところで映画監督としての手腕を発揮、エンドロールが始まると思わずずっと拍手し続けていたい気持ちに。老若男女、誰もが楽しめる本作、もし気になっている彼が「え〜、ミュージカル映画って突然、登場人物が歌い始めるんでしょ。ちょっと苦手……」なんて言っていたら、ぜひ半ば強引に誘ってみてほしい。きっと誘ってくれたアナタに感謝するに違いない(笑)。
(mic)

『レ・ミゼラブル』
監督:トム・フーバー
キャスト:ヒュー・ジャックマン、アン・ハサウェイ、ラッセル・クロウ、アマンダ・セイフライド、エディ・レッドメイン、ヘレナ・ボナム=カーター、サシャ・バロン・コーエン