出版取次大手トーハンが、書店チェーンのブックファーストを買収することを発表した。資本・業務提携を前提に、阪急電鉄が保有するブックファーストの全株式を取得。ブックファーストは、トーハン傘下で最大の書店チェーンになる。

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 ブックファーストは、阪急グループの書店部門として1996年に書店「ブックファースト」1号店を開業し、2012年4月に阪急リテールズより分離独立。2011年の売上高は約200億円で、現在では大阪・東京を中心に42店舗を展開している。トーハンは、出版社と書店をつなぐ流通業者として国内2大取次の一角をなし、2011年の連結売上高は日本出版販売(日販)に次ぐ約5,300億円。これまでブックファーストはトーハンをはじめ複数の取次から仕入れを行っていたが、資本・業務提携にともなってトーハンに統一される見通しだ。

 デジタル端末の進化や読者ニーズの多様化など出版市場を取り巻く環境が変化し、近年は取次や出版社、書店の売上高が落ち込んでいることから"出版不況"とも言われている。トーハンは今後、ブックファーストと協力して新たな書店像を描き、またノウハウの活用で既存の取引書店のサービスを向上。出版業界の発展に貢献すると発表している。