どれだけ知ってる? 日本の絶滅危惧種たち



今年、不漁が続くニホンウナギを「レッドリスト」と呼ばれる絶滅危惧種に指定するという方針を環境省が出しましたが、実はこのレッドリストには、ウナギと同じように私たちの身近な存在の生き物の多くも指定されていたりします。



今回は、そんなレッドリストに登録されている身近な絶滅危惧種たちを紹介します。





●タガメ

田んぼが近くにある地域で育った人なら知らない人はいないであろうタガメ。小学校の理科の教科書にも載っていたので、都会の人でも知っているでしょう。そのタガメも現在では絶滅危惧種に指定されています。田んぼの減少や農薬が広く使われるようになったこと、さらにタガメが住み処とする水草の生える川岸がコンクリートで整備されたりしたことで、急激に数を減らしました。



●ゲンゴロウ

タガメよりも知名度が上であろうゲンゴロウも、急激に数を減らし、絶滅危惧種に指定されています。こちらも水田の減少や水質汚染などが理由です。ゲンゴロウの一種であるネミゲンゴロウはすでに東京では絶滅したとされています。



小さいころ、ゲンゴロウを捕まえたりして遊んだ人にとっては寂しい限りですね。



●オオタカ

日本では江戸時代の鷹狩りなど、非常に密接な関係にあったオオタカですが、森林伐採などの影響で数が減っており、準絶滅危惧種に指定されています。日本の一部の地域ではすでに絶滅したとされているほど数が減っています。



オオタカは鳥類の中では食物連鎖の頂点に君臨している生物なので、頂点である生き物が絶滅した場合の環境への影響は予測できないほどのものになるとの考えを示す学者もいるほど。地方自治体の中にはなんとかオオタカの住める山に復活させようとする運動をしている所もあります。



●トキ

トキは絶滅危惧種ではなく、野生絶滅というカテゴリに含まれています。これは文字通り野生の固体は絶滅したということ。現在日本にいるトキは中国産のトキの子孫にあたります。また、その中国でもトキは絶滅危惧種に指定されています。



世界的に見ても、非常に数の少ない貴重な鳥だと言えます。ちなみにトキを日本の国鳥だと思っている人もいるかと思いますが、日本の国鳥は「キジ」だったりします。



●ニホンザリガニ

身近な生き物のひとつであるザリガニも絶滅危惧種にしていされています。田んぼや用水路などですぐに見つかるはず、と思っている人もいるでしょうが、現在日本で繁殖しているザリガニのほとんどがアメリカザリガニやウチダザリガニという種類で、日本に昔から住んでいたニホンザリガニという種類はもはや絶滅の危機に瀕しているのです。



その理由は、環境汚染と希少性に価値を見出した業者の乱獲、さらには先ほどのウチダザリガニによる捕食など、さまざまな要因で大きく数を減らしています。



●ハマグリ

日本書紀にも記述があったり、平安時代から伝わる「貝合わせ」に使われていたりと、日本人が古くから慣れ親しんできたハマグリですが、実は絶滅危惧種に指定されていて、国産の物はほとんど流通していません。現在流通しているものはほとんどが輸入物であったり、外国の種を日本で育てたものです。



減少の理由についてはさまざまな要因が挙げられていますが、自然環境の変化と農薬や化学物質が河口に流れ込んだことが大きな理由とされています。現在、産地の漁師などがハマグリ復活の運動を続けていますから、近い将来、もしかしたら国産のハマグリが気軽に食べられるようになるかもしれません。



今年のレッドリストの改定では、ニホンカワウソなどが新たに「絶滅種」として指定され、ニホンウナギ以外にもいくつもの種が危惧種に指定されました。こうした種の絶滅は環境破壊が主な原因だったりします。貴重な生き物たちを少しでも絶やさないように、身近なところから自然を汚さない取り組みをしたいですね。



(高橋モータース@dcp)