黒田崇矢さん

ダミーヘッドマイクを使用し、“正統派”吸血鬼と禁断の吸血体験ができる、吸血シチュエーションCD第5弾「禁断吸血鬼 〜紫薔薇ノ賢者〜」が12月26日(水)に発売となる。麗しき吸血鬼の賢者、オスカー・フォン・ヴァイセヘルデンブルクを演じるのは黒田崇矢さん。「吸血ヴォイス」「吸血鬼の添い寝と吐息」が貴女を甘美で悦楽な世界へと誘う。その収録を終えた黒田さんに、収録やキャラクターの感想などをうかがいました。



――収録を終えての感想をお願いします。

黒田:ファンが楽しみにしてくれている人気シリーズに参加させていただくのは、声優冥利に尽きます。吸血鬼は愛も恐怖もある役なので、演じたいと思っていたんですよ。もう少し怖いシーンがあっても面白かったとは思うけど、これはこれでいい味がありますし、色気が出せていれば嬉しいですね。


――吸血鬼を演じたいと思った理由はどのあたりですか?

黒田:吸血鬼は陰を感じるし、色気も狂気もあるのは演じる上で幅があるんですよ。「ただいい人」「ただ怖い人」「ただ優しい人」ではないというのが、好きな理由です。


――オスカーを演じる上で苦労した点はありますか?

黒田:ドイツ語やフランス語のセリフに苦労しました。「Je t'aime」(フランス語で「愛している」)ぐらいしか分からないので(笑)。役作りに関しては、“黒田崇矢は極道とかラスボスみたいな怖い役”という印象があるみたいですが、実は怖い役などの方が作った喋り方なんですよ。だからオスカーのような役が自然なんですよね。「こんにちは」と言うだけでエロいと言われてきた人生だったし(笑)。こういう女性ファンが喜んでくれそうな役は嬉しいですね。


――ダミーヘッドマイクでの収録についてはいかがですか?

黒田:ダミーヘッドでの収録は3回目ぐらいですが、さすがに慣れてきたので、相手役がいる感じで逆に喋りやすいですね。でも、この“ダミ子ちゃん”は、私の身長に合わせているせいか、ちょっと長身の女性すぎるなと…。私は158cmぐらいが好きなので(笑)。あとは、色は浅黒いよりも白い方がいいな、という感想です(笑)。


――今回の吸血鬼は仲間と違うことを思い悩んでいます。そのことについてはどのような感想をお持ちですか?

黒田:永遠の命ではなくて、終わりがあるかもしれない吸血鬼っていいですよね。私も老後のことをものすごく気にしているから(笑)、そういう意味ではオスカーの気持ちが手に取るように分かるというか…、同じような悲しみを背負って演じることが出来たと思います。他の仲間と違うことを語るシーンでは、ただセリフを口にするのではなく、悲しみを背負った複雑なニュアンスが出せたらなと思って演じました。


――作中において一番エロティックで甘美さが漂うと思ったセリフはどれですか?

黒田:セリフというよりも、“噛みつくシーン”ですね。長年生きてきて色々な経験はしたけど、女性の首に噛みついた経験はなかったので研究してきたんですよ(笑)。想像や映画などを参考に、牙でがーっといく感覚をイメージしました。血を吸う音はただ綺麗な音よりも、汚い音が混ざっていてもいいのかと思って、家で自分の手を噛んだりしてみて。でも、男が夜中にひとりでやっているのは悲しいねぇ(笑)。


――中学生がキスの練習をするみたいな感じですね(笑)。

黒田:本当にそういう虚しさと戦いながらやっていました(笑)。


――世界観や舞台背景についての印象はいかがですか?

黒田:面白かったですね。ひとり喋りは今までも何度かありますけど、台本が気に入らないとものすごく嫌なんですよ。ひとりでこれだけの量を喋るのは(笑)。だけど、この作品は台本(世界観)が気に入ったのでとても楽しかったし、逆にこのセリフをもう喋れないのかと寂しさを感じました。


――“禁断”と聞いて思い浮かぶことは何ですか?

黒田:禁断と言ったら・・・いやらしい方に発想がいってしまいますが(笑)。でも、いい言葉だよね。禁断というと開けたくなりますから。そういう力のある言葉だと思います。


――このCDはどんなシチュエーションで聴いて欲しいですか?

黒田:とにかく家族がいない時に!これは絶対(笑)。子供が走り回っているとか、旦那や彼氏が横でゲームをやっているとか、そういう状況では聴かないでください。部屋でひとりになって、出来ればオシャレなランプとかキャンドルを灯して、薄暗い中で血の滴るステーキとかを置きながら(笑)。さらに赤ワインとか、そういう状態でぜひ聴いて欲しいですね。


――最後に、楽しみにしているファンの方へメッセージをお願いします。

黒田:まずはオスカーを愛していただいて、さらにシリーズを全部聴いて他の人が演じたヴァンパイアも全部気に入っていただいて、宣伝をして欲しいです(笑)。そうしたらこの先、派生してもう一度オスカーを演じることが出来るかもしれませんので、ぜひぜひ皆さんのお力で実現させていただければと思います。


(取材・文:千葉研一)


■禁断吸血鬼 〜紫薔薇ノ賢者〜
禁断吸血鬼 〜紫薔薇ノ賢者〜

【発売日】2012年12月26日(水)
【価格】2,100円(税込)
【品番】KDSD-00604
【発売元】株式会社ティームエンタテインメント
【販売元】株式会社ソニー・ミュージック ディストリビューション
※ジャケットイラストは人気絵師の鈴ノ助氏による描き下ろし!

【キャスト】
オスカー・フォン・ヴァイセヘルデンブルク(CV:黒田崇矢)

【テーマソング】
『暁のための頌歌(オード)』 歌:じゃっく


<ストーリー>
教会で出会った麗しき吸血鬼――
「私に悩みを話してみないか?姫君...」貴女は《ある目的》の為、彼の下を訪れることに......
賢者の【吸血ヴォイス】【吸血鬼の添い寝と吐息】で禁断の目眩く(めくるめく)甘美な世界に囚われていく――


◆キャスト直筆サイン色紙プレゼントキャンペーンのお知らせ
本CDをお買い上げの方を対象に、抽選で出演キャストの直筆サイン色紙を3名様にプレゼント致します!奮ってご応募ください!

【募集要項】
CDにアンケートはがきが封入されておりますので、アンケートにご回答の上、帯にある応募券を貼ってご応募下さい。
尚、プレゼント応募の締め切りは2013年3月末日までとさせて頂きます。
(商品の発送は、2013年4月下旬を予定しています。当選者の発表は商品の発送をもってかえさせていただきます)


■禁断吸血鬼キャストインタビュー

森久保祥太郎さん「禁断吸血鬼 〜紅薔薇ノ王〜」収録後インタビュー
下野紘さん「禁断吸血鬼 〜白薔薇ノ王子〜」収録後インタビュー
安元洋貴さん「禁断吸血鬼 〜青薔薇ノ騎士〜」収録後インタビュー
立花慎之介さん「禁断吸血鬼 〜青薔薇ノ騎士〜」収録後インタビュー


©Schwarz Rose