どうしたら自動販売機が設置できるか聞いてみた!



街のいたるところに設置されている自動販売機。その数は500万台以上と言われています。さて、この自動販売機、設置するにはどうすればいいのでしょうか? 一般人でもスペースさえあれば設置することは可能なのでしょうか? 自動販売機の設置について、日本コカ・コーラ株式会社ベンディング事業部の花井誠司さんにお話を伺ってきました。



■まずはお問い合わせを!



――自動販売機を設置するにはどうすればいいのでしょうか?



花井さん 弊社の場合は、まず希望される方からお問い合わせを頂くところからスタートします。



――これは企業でも一般の方でも同じなのですか?



花井さん そうです。企業でも一般の方でもまずは電話やメールでお問い合わせていただいております。その後、設置を希望する場所などに担当の者を派遣しまして、立地などの確認をします。



――どこでも設置できる訳ではないですよね。



花井さん 自動販売機は「1つの小売店」であると私どもは考えておりますので、やはり「どこに置くとお客さまは買いやすいのか」「どこに置くとお客さまは買いやすいのか」などを確認させていただきます。そうした確認や提案を行いながら、具体的な話を進めていく訳です。



――設置を希望する方も売れないよりは売れるほうがいいですよね。でも中にはムチャな場所に設置を希望する人もいるのでは?



花井さん ムチャな場所と言いますか、自動販売機を設置するには、いくつかの準拠しないといけない法令やルールがありますので、それを満たせない場所には設置できません。



――例えば、どんなルールがあるのですか?



花井さん 簡単に言いますと、「道路にはみ出してはいけない」といった道路交通法に関するルールや「地震で倒れるようなことがあってはいけない」といった安全設置に関する基準などがあります。また、地域によっては「街の景観を損ねてはいけない」といった条例がある場所があります。京都市などでも一部の地域がこれにあたるのですが、こういった場所では通常の配色の自動販売機が設置できないケースがあります。その場合は、その街の景観に合った配色にした自動販売機を設置することになりますね。



――場所によっては要望通りにはならないこともあるのですか。



花井さん そうですね。ルールを満たすことが難しい場合もありますし、ほかにも電源の確保なども考えないといけませんので、要望通りにならない可能性がありますね。ただ、こうした設置が難しい場所に関しても、一律にダメだと言うのではなく、ほかの設置場所をご提案させていただくなどします。そうした提案の後、オーナーさまが納得いただければ契約、という形になります。



――自動販売機のプロの的確なアドバイスの元、問題を解決していくのですね。



■ロケーションに応じた商品展開を提案



――無事に設置場所が決まった後は、どのような展開になりますか?



花井さん 設置が決まった後は、その設置場所に応じた自動販売機の選定をします。サイズはもちろん、電子マネー対応などのお客さまのニーズにあった機能を考慮し適切な機材を選びます。



――なるほど。自動販売機の種類ってかなり多いのですか?



花井さん 多いですね。高さはどれもほぼ同じなのですが、横幅が異なるものだけでもいくつもありますし、奥行きもそれぞれ違ったりします。横幅と奥行きのちがいで収容本数や品揃えが変わるので、オーナーさまの要望に応じられるよう、さまざまなタイプのものを用意しております。



――どんな商品を置くかも設置場所で変わってくるのですか?



花井さん もちろんです。例えば学校の近くに置く場合とオフィス街に置く場合ではニーズは変わりますよね。これまでに私どもが培ってきたデータを基に、そのロケーションだとどういった商品が売れるのかを考え、どんな商品を置くかオーナーさまに提案します。



――なるほど。そうしたプロセスを経て、自動販売機が設置されるのですね。設置後のお釣りの補充なども、すべてメーカーさんにお任せなのでしょうか?



花井さん そうですね。製品やお釣りの補充などはすべてコカ・コーラのスタッフが行います。また補充作業だけでなく、空き容器の回収や簡単な清掃などもしていますよ。



――それはオーナーさんは助かりますね! 設置を希望する場合、特に難しいプロセスが必要な訳ではないのですね。



花井さん そうですね。設置に関するルールなどはありますが、基本的にはお問い合わせを頂ければ、スムーズに設置ができるよう私どもがいろいろと提案をいたします。どうしようか迷っている方は、まずはお問い合わせいただければと思います。



――まずはプロに相談ですね!



花井さん また、弊社では節電への取り組みの1つとして、日中の冷却電力をゼロにすることができる『ピークシフト自販機』というものを1月から新たに展開し始めました。夏場の日中に冷却を止めても、消費電力を95%削減しながら16時間も冷えた製品を提供することが可能です。



――これからの寒い季節の電気効率はどうなのですか?



花井さん 冬場のエネルギー効率も、従来のヒートポンプ型よりも8.5倍と非常に高い効果を発揮します。年間を通した消費電力量でも、これまでと比べて10%以上、削減することができる自動販売機です。節電を考えていらっしゃるオーナーさんはぜひ一考していただきたいです。







自動販売機を設置したい場合、オーナー側は特に難しいことを考える必要はないみたいでした。「自販機を置きたいけどどうしたらいいかわからない」という人は、まずは気軽に問い合わせてみてはどうですか?



(貫井康徳@dcp)