先の日本シリーズJT杯で史上初の大会3連覇を果たし、賞金王の座を獲得した藤田寛之の今季獲得賞金は1億7516万円。一方、6位に終わった石川は7818万円(7位)にとどまるが、CM等の契約スポンサーは20数社で年間30億円(推定)という。これにキャロウェイとの6億円が加われば、まさにバラ色なのだが、不安材料もある。
 「藤田の強さの秘訣は本業を大事にしていることにある。ストイックなまでに練習に時間を費やし、使用クラブメーカーもヤマハ一筋です。一方、石川は米ツアーのデビュー戦が『フマナ・チャレンジ』(1月17日〜20日)と決まっているのに、肝心の使用クラブ決定に時間がかかった。もし、キャロウェイが破談になっていたら、ブリヂストンやダンロップのクラブを試打するという情報もあったほど。ボールだってこれまではダンロップの『スリクソンZ-STAR』でした。キャロウェイに移ることで、ボールは契約せず、ダンロップとキャロウェイを併用するそうです」(前出・同)

 石川に去られる日本男子ゴルフも深刻。すでに『とおとうみ浜松オープン』の今季限りの打ち切りが決まり、『サン・クロレラクラシック』は冠スポンサーが撤退。11月30日には人気の高かった『キヤノンオープン』の打ち切りが決まった。
 パチンコメーカーの平和が主催する大会とインドネシアとタイで開催される試合を日本ツアーと共催することで試合数をなんとか保持したものの、石川の米国転出で大手スポンサーの便乗撤退は進行している。
 石川からすれば、トヨタやパナソニックといった自身の大手スポンサーが離れて行ったことで、彼らを引き戻すには4大メジャー大会のタイトル獲得しかない、という思いなのだろう。
 マスターズ会場(米ジョージア州オーガスタ)近くに豪邸を購入したのもそのためにほかならない。

 石川と親しい先輩プロが代弁する。
 「頼みの綱は彼女のアゲマン。遼クンが婚約者を堂々と披露するには結果を出すしかない。勝美さん(父親)が2人の結婚に反対したのは、遼に腰痛が続いたこともあるが、結婚によるスポンサー離れを懸念したからですが、スポンサー離れの原因は結婚ではなく、自身の成績にあることは遼自身が誰より知っている。そこで退路を断って前に進む道を選んだのです。とにかく、結果を出さないことには、婚約解消にもなりかねない。現にそんな噂も耳にしていますから…」

 公私ともに崖っぷち。