これから「上がる株」とは何か。日本インタビュ新聞社代表で、経済評論家の犬丸正寛氏は、「カゴメ」(東証1部・2811)に注目しているという。以下、犬丸氏の解説だ。

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 カゴメの主力、飲料事業が好調だ。2012年2月に、トマトに脂肪燃焼効果がある成分が含まれていることを京都大学が発表し、トマトジュースの販売が拡大していることが主因。その影響で2013年3月期は売上高が前年比8.3%増、経常利益が同7.5%増と、食品株としては異例の業績の伸びが予想されている。

 その結果、日中関係悪化で中国関連株を売却した機関投資家が、好業績のディフェンシブ銘柄として物色し、9月には2008年2月以来となる株価1799円をつけた。

 しかし、10月22日に経常利益が小幅下方修正され、それまでの上昇の反動から、大きく売り込まれた。ただし、通期の純利益の見通しに変化はなく、足下では販売も回復していることから、株価も再上昇をうかがう展開となっている。

 その要因のひとつとして、10月からイングランドプレミアリーグの「マンチェスター・ユナイテッド」と公式飲料スポンサー契約を、アジア地域で初めて結んだことが挙げられよう。今後の日本およびアジアでの売り上げ増が期待されている。

※マネーポスト2013年新春号