イオンは19日、米Warner Bros. Entertainment, Inc.と、同社が保有するシネマコンプレックス運営大手「株式会社ワーナー・マイカル」の全株式を取得する株式売買契約を締結したと発表した。これにより、ワーナー・マイカル社に対するイオンの株式保有比率は100%となる。なお、株式取得のための資金はイオンが保有する手元資金を充当する予定。

 ワーナー・マイカル社のジェリー・ブラック会長(イオン専務執行役・最高戦略責任者)は、「本件は、イオンのショッピングセンターに来店される数多くのお客さまに、より多くの娯楽要素を盛り込んだお買物体験の提供を可能にする絶好の機会。当社の従業員も今後の事業展開、及びコンサートやスポーツイベント中継の様に、急速に成長を続けるコンテンツをイオンと共に拡大できる事、そしてイオンやそのショッピングセンター全体に、より楽しく刺激的なエンタテイメント体験を提供できる事に胸を躍らせている。我々は、これまで21年間に渡りパートナーとして協力頂いたワーナーブラザーズ社に心より感謝を申し上げる」とコメントしている。

 映画興行事業はイオンのショッピングセンターにおける集客機能として重要な役割を担っており、米Warner Bros. Entertainment, Inc.とは1991年以降、パートナーとして多くの映画劇場を展開してきた。現在イオンは、イオンシネマズの展開する映画劇場と合わせて国内73劇場に約600スクリーンを展開しており、月間200万人以上の顧客を集めている。