2012年12月で出荷を終了する「TCM-410」。

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カセットテープレコーダーの方がICレコーダーより便利だ――今でもそう語る人は多い。

「細かい巻き戻しができるのでテープ起こしのときに楽だ」
「信頼性が違う。少々事故があっても『録音が全部消える』なんて事態はまず起きない」

そういう側面はあるだろう。ただ、必要なところだけを探して聞くには圧倒的にICレコーダーの方が早いし、信頼性を言うならテープだって「途中でテープが切れてた」「上書きしてた」式のトラブルが結構多かった。それに引き換えICレコーダーは持ち運びは容易だし、データのコピーも一瞬だ。

「カセットデンスケ」以来40年の伝統が…

しかし2012年12月5日、いざソニーがポータブルカセットテープレコーダーの国内出荷を終了する、と発表すると、多くの人から「寂しい」といった声が挙がった。ソニー以外にもテープレコーダーを生産するメーカーは存在するとはいえ、「カセットデンスケ」(1973年発売)以来、カセットテープレコーダーといえばソニーのお家芸だったからだ。

Twitter(ツイッター)やFacebook(フェイスブック)には別れを惜しむ声が溢れている。

「遂に、といった感。昔は仕事に遊びにお世話になりました」
「…カセットテープとか懐かしい。ハイポジ、メタル…。昔はレンタルテープ屋だったとか今時の若い子は知らんだろう、オートリバースとか意味不明だろう」
「いよいよもって一つの時代が終わるなあ。カセットデンスケTC-D5Mは銘機だったなー」
「ソニー、よくぞ続けてくれた」
「またひとつ昭和が消えていく。合掌」

ソニーでは現行機種3製品のうち「TCM-410」を2012年12月に、「TCM-400」「TCM-450」を13年1月にそれぞれ出荷を終える。