すでにあちこちで書かれているだろうが、今回の選挙結果について感じたことをまとめておきたい。

民主党大敗の原因

 民主党の大敗は、政権交代さえすればすべてが変わるという信念(というか妄想)のもとにパンとサーカスのマニュフェストをばらまいたツケだから仕方ないだろう。約束したパンもサーカスも与えられなければ、観客が怒り出すのは当然だ。

 いまから振り返れば、最初の2人があまりにもヒドすぎた。パンとサーカスのひとたちが党を出て行ってからはすこしマシになったが、野田氏がなにをしても手遅れなのは明らかだった。

 自民党の一方的な勝利は、小泉郵政選挙や前回の「政権交代」選挙と同じで、小選挙区制の制度的特徴だ。注目すべきは、今回の選挙で議会の構成が圧倒的な与党と複数の少数野党に変わったことだ。小選挙区制は制度上、二大政党制に誘導するよう設計されているから、これはきわめて不安定だ。

 次の衆院選はおそらくは4年後で、自民党には党を割る理由はないから、二大政党制をつくるにはそれ以外の野党がひとつにまとまるほかはないが、これはきわめて難しいだろう。対抗政党が生まれなければ、小選挙区制の下でも自民党を中心とした一党支配が継続することになる。あるいは、今回の結果は有権者がそのような消去法での安定を望んだということなのかもしれない。

 民主党に期待したいのは、数を目的とした中途半端な連携や共闘に走ることなく、逆風下の選挙に勝ち残ったメンバーを中心に、明確な理念を掲げつつもリアリズムに基づく、政権担当能力のある政党を育てていくことだ。それができれば、いずれまた機会はめぐってくるだろう。

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