日本における16日の総選挙を受け、中国メディアも次々に速報・論説を発表している。中国国営の中国新聞社は「午後8時の開票開始後、5分もしないうちに自民党と公明党が合計で議席数過半数の獲得が判明」、「自民党の勝利は選挙民の絶対の信頼を得たのではなく、消極的な選択の結果」と論評した。(写真は「CNSPHOTO」提供)

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 日本における16日の総選挙を受け、中国メディアも次々に速報・論説を発表している。中国国営の中国新聞社は「午後8時の開票開始後、5分もしないうちに自民党と公明党が合計で議席数過半数の獲得が判明」、「自民党の勝利は選挙民の絶対の信頼を得たのではなく、消極的な選択の結果」と論評した。(写真は「CNSPHOTO」提供)

■「安倍晋三」写真特集

 記事は、大勝を得た自民党の安倍晋三総裁について「午後10時ごろになりやっと、自民党本部に姿を見せた」、「党員と一緒に万歳をする姿もなかった」などと、大勝利にも大きな喜びを見せなかったと紹介した。

 得票率は戦後最低の59%と伝えた上で「選挙民は3年前、自民党に失望したからこそ民主党を選んだ」、「民主党の経験不足で政局が混乱するのを目の当たりにして、またも失望した」と論評。自民党を選んだのは「もっとも現実的な選択」に過ぎず、「自民党の勝利は絶対的な信頼を得たのではなく、消極的な選択の結果」と伝えた。

 安倍総裁が選挙中に、「自民党は決して前轍(ぜんてつ)を踏まず、必ずや日本を振興する」、「金融政策で経済を刺激する」と繰り返し述べたことは、極端さから言って「憲法修正や(自衛隊の)国防軍昇格にも劣らなかった」と論じた。

 日本人が「安倍晋三」を選択したことについては、「ますます薄らいでいく大国への夢を賭けた」と分析。ただし「その夢は未知数」、「1億あまりの日本人の見果てぬあこがれ、(日本の)栄光はすでに去っている」と論評。その論拠として「全世界における日本の総選挙にたいする注目度を見れば、一目瞭然。朝鮮(北朝鮮)の衛星打ち上げほどにも世界の注目を集めなかった」と主張した。(編集担当:如月隼人)