忘年会シーズン真っ盛り! 今こそ本当に頼りになる胃薬が必要だ!




お酒の機会が増えるこの時季、「体調を崩さないために」と胃薬を飲む人も増えることでしょう。そこで気をつけたいのが「本当に自分の症状にあったものを選んでいるか」というところ。

単にCMのイメージで選んでいませんか? そこで今回は、上手にお酒と付き合いながら年末を乗り切るための胃薬についてご紹介します。



お話をうかがったのは、都内のドラッグストアに勤務する薬剤師のMさん。昨今のドラッグストアでは、スタッフの説明を受けず、セルフで薬を買っていく人も増えているみたいですが、Mさんのお店では、基本的に薬のほとんどはカウンターの中。

だから、お客さんの話をちゃんと聞いてから、症状に合った薬を出す。そんな当たり前のことが、当たり前にできるスタイルのお店に勤めている方です。



■胃もたれ、膨満感に効果的な胃薬



――連日お酒が続くと、やっぱり胃の働きが弱くなりますよね?



「そういう方は、もたれや膨満感を訴えることが多いですね。そんなときには、胃を元気に動かしてくれる生薬を使っていたり、消化酵素が配合されたものがおすすめです。



例えば、弱った胃の働きを高める香砂平胃散をベースにした『タケダ漢方胃腸薬K』とか、あとはもたれの原因になりやすい脂肪分の消化に優れた消化酵素のリパーゼ配合のもので『第一三共胃腸薬プラス』や『シオノギS胃腸薬』、『キャベジン』とかですね」



――基本的に、食後の胃もたれと同じように考えていいわけですね。



「ただ、基本的に漢方薬もしくは生薬メインのものは食前に、消化酵素配合のものは食後に飲むのがいいでしょう」



■むかつき、胸焼け、胃痛に効果的な胃薬



――空腹時の胃酸過多によるむかつきや胸焼け、さらにひどくなると痛みなどの症状も多いですよね。



「一番手っ取り早いのは、胃酸を出さなくさせてしまうこと。そこで『ガスター10』は即効性も高く、効果的に見ても一番でしょう。胃粘膜を修復する働きもありますし、鎮痛効果も高い。



ただ、効果が高い反面、あまり連用するのも問題がありますね。痛みを一時的に抑えることで、その背後にある疾患を見逃してしまったりなんてこともありますから。



それと、薬剤師がいないと買えない1類のお薬ですから、いつでも手に入るというわけでもないですし」



――そうなってくると、ほかの制酸剤や鎮痛剤配合のものなんかではいかがでしょうか。



「M1ブロッカー配合の『ガストール』は結構評判がいいですね。あとは昔から人気の『サクロン』シリーズ。定番の『サクロンS』はもちろん、吐き気の抑制にも働く『サクロンQ』もリピーターが多いですね」



■販売スタッフの説明はやっぱり大事



――胃痛といえば、『大正漢方胃腸薬』も、成分的にはいいお薬といって間違いではないですよね。



「そうなんですけど、おすすめするなら、『大正漢方胃腸薬』よりも『大正胃腸薬K』ですかね。

どちらも急性の胃痛症状などに適した安中散+芍薬甘草湯という処方なんですが、大正胃腸薬Kのほうが、芍薬甘草湯のエキス量が濃い。つまり効果も高いんです」



――とはいえ、断然CMがガンガン流れている『大正漢方胃腸薬』のほうが売れているんじゃ……。



「セルフであればそうでしょうね。うちでは両方置いていますけど、『どうしても』という方以外はKのほうをすすめています。ちゃんと『効き目がいい』と説明した上であれば、ほとんどの方がKを買っていかれますよ」



CMのイメージだけでなく、ちゃんと説明を聞くことが大事なんですね。



(OFFICE-SANGA 岩井浩)