実名・グルメを使ってつながるアプリ「Retty」はビジネスにも活用できるか?




人脈を作りたい、友達を増やしたい……IT技術が進歩した今だからこそ、逆に人と人との「つながり」を求める人が増えている今日このごろ。

しかし、人見知りで「つながり」が築けない人という人も多いはずです。そんな方にオススメしたいのが、食を通じた人脈構築術。今回はソーシャルグルメサービス「Retty(レッティ)」を運営する代表取締役の武田和也さんに、お話をうかがいました。



■食の趣味は人脈構築に効果的!?



――「Retty」のサービス内容について教えていただけますか。



「Rettyは実名制のソーシャルグルメサービスです。ユーザーの方が実際食べに行った飲食店を共有・記録することで、自分だけのお店リストを作ることができます。また、友人・知人やグルメに精通した人のレビューをのぞくこともできるので、その情報を共有することも可能です」



――グルメサイトといえば「ぐるなび」や「食べログ」などが有名ですが、それら既存のサイトとの違いは何ですか?



「他サイトは匿名制のものが多いですが、Rettyは実名登録が基本。誰が書いたのかがわかるので、『この人がオススメしているんだから、絶対おいしいに違いない』と安心して情報を受け入れることができます」



――他のサイトではランキングが掲載されており、それで点数の高い店を選ぶ……なんてことがありますが、Rettyでは店の検索も変わってくるのでしょうか。



「お店をランキングではなく『人』から探すのが、一番のポイントです。例えば自分と似た食事の趣味の人がいたら、その人が挙げたお店に行ってみるとか。それによって『私もあの店に行ったんだ』と話題が共有でき、そこから人と人とのつながりが生まれることも少なくありません」



――今まであまり親しくなかった人同士が、親しくなることもありますか?



「食事の趣味が合うと一緒に食べ歩きもできるし、やはり食というのは人間が生きていく上での根幹ですからね。ほかの趣味よりも、人間的なつながりが深くなれるはずですよ。食事というのは一人で食べるとどうしても味気なくなるもの。そういう意味では『食仲間』をつくるのはとても有効だと言えます」



――Rettyでも、食がきっかけでつながりを持ったユーザーは多いですか?



「とても多いですよ。ユーザーさんが『食仲間』を集め、イベントを開くこともあります。私もよく呼んでいただくことがありますが、なかにはお店を貸しきり、30人ぐらいが集まったイベントもありましたね。和気あいあいとしていて、すごく楽しかったです」



――実名制なので、人見知りの方でもこうしたイベントに安心かつ気軽に参加できそうですね!



「そうですね。また、Rettyでは、友達が普段どんなお店に行っているのかを知ることもできます。ですので、そこから新たな一面を発見することもできます。自分と合った食の趣味が見つかるなど、新たなコミュニケーションも生まれますよ。



ユーザーさんとはよく一緒にランチをしますが、そこで利用する側ならではの意見をしてくれたり、アイデアを提供してくださったりしますね」



■接待やランチの店選びにも



――Rettyは、ビジネスではどんな使い方がありますか?



「得意先の方を交えての接待や懇親会のお店選びに、非常に役立つと思います。ランキング主体のサイトだと、実際行ってみたら『あれっ?』って感じになったり、イメージと違ったりして失敗することも多々あります。

その点、Rettyなら『接待が得意な知り合いが普段使っているお店』をチョイスできるので、とても探しやすいです。



また、Rettyには『接待』『デート』『隠れ家』などのタグで絞り込みもできるので、用途に合わせてお店を選ぶこともできます」



――それはぜひ活用してみたいですね! では最後に、今後の展望を教えてもらえますか。



「今後は海外でのサービス提供を考えています。まずはアメリカとシンガポール、さらに多くの国々にも展開していきたいです」



今はさまざまな情報が氾濫しており、どれが自分にとって一番適切なのか、取捨選択が難しい時代になっています。

自分がRettyというサービスを始めたきっかけも「ランキングだけのレビューでは、自分が行きたいお店がなかなか見つからない」という思いからでした。今後もRetty機能を拡充させて、いろんな人々のライフスタイルを前進させていきたいですね。



Retty(レッティ) http://retty.me/

2011年6月にオープンした実名制のソーシャルグルメサービス。FacebookとTwitterのアカウントを利用して登録することができ、現在のユーザー数は9万人。レビューのある店舗数は9万店で、最近では地方の店の登録数も増えている。レビュー総数は25万件を超え、友人が書いたレビューに対して押す「行きたい」ボタンは45万回以上。毎月110〜120パーセントずつ伸びているという。



(OFFICE-SANGA 春名晃平)