「いつ子どもを産むか」「産むべきなのか」「いつまで産めるのか」「産みたいときにできるものだろうか」。こういった疑問は、女性なら誰もが、一度は自分に問いかけたことがあるのではないかと思います。

 働く女性なら、タイミングや、キャリアアップとの兼ね合いでも悩みますよね。

 不妊や、予定外の妊娠といった問題が生じることもあるかもしれません。

 今回、紹介する映画は、そういった女性の悩みや問題を笑いで包み込みつつ、本音や葛藤を赤裸々に描いた作品です。


 リアリティー番組のダンス選手権に、ダンサーのエヴァン(マシュー・モリソン)と組んで出場した、ダイエット番組の人気トレーナー、ジュールズ(キャメロン・ディアス)。2人は見事に優勝しますが、その直後、ジュールズはエヴァンの子どもを妊娠したことに気づきます。これはジュールズにとって、全くの予想外でした。



 ジュールズは高年齢出産の危険性を顧みず、出産寸前までダイエット番組の収録予定をビッシリ入れています。そんな彼女を(おなかの子どもを?)心配するエヴァン。お互いに譲らない性格の2人は、ことごとく意見が対立。やがてジュールズは番組収録中に倒れ、医師から絶対安静を言い渡されます。

 フリーカメラマンのホリー(ジェニファー・ロペス)は、広告代理店に勤める夫アレックス(ロドリゴ・サントロ)との間に子どもが誕生することを切望していましたが、不妊体質だと分かります。


 2人はエチオピアから養子をもらうことに決めますが、ホリーとアレックスの間には温度差が。養子を迎える準備を着々と進めるホリーに対して、アレックスは父親になる覚悟ができていなかったのです。ホリーの同僚から“イクメン団”を紹介されたアレックス。彼は育児に積極的になれるのでしょうか?


 ウェンディ(エリザベス・バンクス)は絵本と赤ちゃんグッズ店のオーナー。歯科医のゲイリー(ベン・ファルコン)は、妻を思いやる良い夫ですが、ウェンディはなかなか妊娠しないことに悩んでいました。

 2年間、徹底したスケジュールで子作りに励んだ2人。ついにウェンディは妊娠しますが、ホルモンバランスの崩れが激化して、体調も精神状態もボロボロになってしまいます。「妊娠って、こんなにつらいものだったの?」と、現実に直面して落ち込むウェンディ。


 本作は、全世界で3500万部を記録したベストセラー『すべてがわかる妊娠と出産の本』(原題『What to Expect When You're Expecting』アスペクト刊)」の映画化作品です。この本は、著者のハイディ・マーコフが自身の妊娠時の体験を基に書いたエッセイで、“妊婦のバイブル”と呼ばれています。妊娠で起きる女性の身体の変化、周囲の無理解、キャリアへの影響といった、女性の悩みや疑問、不満がギッシリと書かれており、ジュールズ役のキャメロン・ディアスによると「何もかも経験済みの大親友からアドバイスをもらった気分になる」本だそうです。


 本作には、軽い気持ちでした一度のセックスによる、予期せぬ妊娠に動揺する若いロージー(アナ・ケンドリック)とマルコ(チェイス・クロフォード)や、双子を妊娠しつつも、何のトラブルもなく、出産までハッピーな妊婦生活を満喫するスカイラー(ブルックリン・デッカー)など、さまざまなケースが登場。



 喜びばかりでなく、不安や葛藤、妬み、不快感といった、妊娠・出産・不妊について、コミカルかつ、ちょっぴりダークにつづった「恋愛だけじゃダメかしら?」。キャメロン・ディアスやジェニファー・ロペスをはじめとする美人女優たちが、体を張った熱演を披露し、働き女子の知りたいことをたくさん教えてくれます!

「予定外の妊娠、不妊などを取り上げた映画」DVD紹介

「無ケーカクの命中男/ノックトアップ」


 仕事が順風満帆なときに、予期せぬ妊娠をして、自分自身を見つめ直すヒロインを描いたラブコメディー。テレビ局で働くアリソン(キャサリン・ハイグル)は、番組のレポーターに抜てきされ、キャリアアップの真っただ中。ところが、バーで出会ったベン(セス・ローゲン)と一緒にお酒を飲んで酔っ払ったアリソンは、彼と意気投合し、酔った勢いでそのままベッドインしてしまう。8週間後、アリソンの妊娠が発覚するが、ベンはおバカな仲間たちと自堕落な日々を送る、無職のダメ男だった。

2007年/アメリカ/セス・ローゲン、キャサリン・ハイグル
ジェネオン・ユニバーサル・エンターテイメント/Blu-ray1980円、DVD1500円/発売中
「ジーン・ワルツ」


 海堂尊のベストセラー医療ミステリー小説の映画化。産婦人科医療を背景に、天才医師にかけられた疑惑を描く。医療の最高峰と言われる帝華大学病院の医師、曾根崎理恵(菅野美穂)にある疑いが向けられる。それは、最先端不妊治療に積極的な理恵が、院長代理を務める廃院寸前の小さな産婦人科医院マリアクリニックで、それぞれ事情を抱えた4人の妊婦たちに、禁断の“治療”をしているという疑いだった。本作では、体外受精や代理母出産にまつわる、現代の医療問題を取り上げている。

2011年/日本/菅野美穂、田辺誠一
バンダイビジュアル/Blu-ray5040円、DVD3990円/発売中