ジブリ最新作は2013年夏、『かぐや姫の物語』『風立ちぬ』2作同時公開決定

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スタジオジブリの最新作が『風立ちぬ』と『かぐや姫の物語』に決定し、2013年夏に2本同時公開されることが13日、明らかとなった。

これは本日行われた東宝の「2013年度ラインナップ発表会」にて、スタジオジブリの鈴木敏夫プロデューサーより発表され、『風立ちぬ』は宮崎駿監督、『かぐや姫の物語』は高畑勲監督が担当。

スタジオジブリが長編映画を2作同時公開するのはこれが初のことであり、両監督の作品が同時公開は1988年公開『となりのトトロ』と『火垂るの墓』以来、25年ぶり。

2作品の公式サイトもそれぞれオープンしている。

宮崎監督による『風立ちぬ』は、ゼロ戦を設計した「堀越二郎」の生涯を描いたもので、舞台は堀越が当時10歳の少年時代から始まる。

”空”に憧れ飛行機に乗りを目指していた少年が大人になり、飛行機の仕事に携わろうと思った時に戦争の時代が訪れる。

そうした時代に彼が作るべきものは艦上戦闘機だった――という物語が描かれ、音楽は久石譲が担当する。

発表会の中で鈴木プロデューサーは「宮崎駿監督が戦争ものに対して非常に造詣が深く、ゼロ戦を設計した人の生涯の話に、堀辰雄の恋物語をドッキングさせたらどんなお話になるだろう。

そういうことから始まった」と経緯を説明し、そして「宮崎駿は昭和16年生まれで、戦争というものを避けて通れない。

戦闘機とかタンクとか、みんなそういうものが好きなんです」と宮崎監督のルーツを紹介。

さらに次のように続けた。

「ところが時代は日本が戦争に負けて、戦争反対の時代でもあった。

宮崎駿は、その矛盾の中で生きた人。

自分の好きなものが引き裂かれているんです。

一方で戦争の兵器、一方で戦争反対という。

なんで自分みたいな人間ができたんだろうということを映画の中で明らかにしたいと、そう話していました」そして、高畑監督としては1999年『ホーホケキョ となりの山田くん』以来、約14年ぶりの作品となる『かぐや姫の物語』は、その名のをとおり、竹取物語を題材にした作品。

鈴木プロデューサーによれば”かぐや姫”の映画化は、2005年頃から構想があったという。

もともとは長編映画ではなく30分程度の短編を考えていたものの「高畑さんの手にかかると、かぐや姫の身に何が起こったのか、何を思ったのか。

それをちゃんと描くことで、ちゃんと(長編)映画になる」と経緯を明かした。

また、足かけ7年がかりで完成した脚本を「『アルプスの少女ハイジ』を日本でやると、こうなるんだな」と表現している。

また、すでに『かぐや姫の物語』の方は声を撮り終えており、先に声を収録してその後に画を作っていくという「プレスコ」という手法を採用したことも明かされた。

高畑監督自身も「もしかしたらこれは、僕の最高傑作になる」と話したという。

アニメーション映画『風立ちぬ』と『かぐや姫の物語』は2013年夏に全国公開予定。

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