[其ノ一 株テクニカル編]ノーベル賞でバイオ株噴火!恒例・年末新興株祭りは…
年末から年始にかけて、新興株が上がりやすいのは、ここ数年の現実。アノマリーに乗ってみる?


機関投資家が休みだから年末年始は新興株?理由はさておき上昇中!

株式市場では年末に向けて盛り上がる市場があることをご存じですか? それは、マザーズやジャスダックなどの新興市場。例年、年末から年明けにかけて、新興市場では爆騰する銘柄が現れたり、特に材料もないのにネット関連株が上昇したりするなどの?新興株祭り〞が季節の風物詩のようになっています。

たとえば2011年末は、東証マザーズ指数が11月下旬から上昇を始め、その傾向は今年1月初めまで続きました。また、上昇がより顕著だったのが日経ジャスダック平均株価で、昨年11月末につけた安値の1122円から今年5月に1402円をつけるまで、一本調子で約25%も上昇。2010年末は、東証マザーズ指数の上昇が目立ち、11月安値から翌年の東日本大震災が発生する直前まで一気に駆け上がりました。

なぜ年末に新興市場のパフォーマンスがこんなにもいいのでしょうか? 実は、明確な理由ははっきりとしません……。年末年始は機関投資家が休暇で、マーケットにいない期間が長くあり、その間は個人投資家が主導し、中小型株物色がにぎわいやすいから……というのがもっともらしい理由なのですが。ちなみに米国にも、「1月効果」と呼ばれる1月は小型株が大型株よりも上がりやすいアノマリー(はっきりとした根拠はないが、よく当たる経験則)もあります。アノマリーとはいえ例年、年末年始にかけて新興市場が盛り上がるパターンが続いている点は見逃せません。

今年は、年末に向けてすでに新興市場が温まってきています。きっかけは、10月に京都大学の山中教授がノーベル生理学・医学賞を受賞したこと。タカラバイオなどのiPS細胞関連をはじめとしたバイオベンチャー株が乱舞し、幸先のよいスタートになりました。個人投資家の中小型株への関心もかなり高まってきたようです。年末の?祭り〞に向けて態勢は整ったかもしれません!

そこで、今回は、マザーズとジャスダックで出遅れ感の強い銘柄をピックアップ。新興市場には、年初来安値から50%以上も安い水準に放置されている銘柄がゴロゴロしています。これらの銘柄は、新興株祭りに乗っかる形で出遅れ修正に向かう可能性が高そうです。まさに?餅代稼ぎ銘柄〞の候補として注目できるでしょう。



【若きエース!】
小川佳紀(YOSHINORI OGAWA)
フィスコ 株式アナリスト

岡三証券を経て現職。相場概況から注目株まで、日本株全般から本誌に合ったネタを拾ってくれる貴重な存在。



この記事は「WEBネットマネー2013年1月号」に掲載されたものです。