ロシア新興メーカーのAndroidスマホ、液晶/E-Inkのデュアルディスプレイ搭載

写真拡大

ロシアの新興メーカーが開発したというAndroidスマートフォンが話題になっている。

最大の特徴は表に通常の液晶ディスプレイ、裏にE-Inkベースのディスプレイを搭載したデュアルディスプレイ構成で、来年2013年2月にスペインのバルセロナで開催されるMobile World Congress (MWC)でお披露目が行われるという。

同件はWall Street Journalが報じている。

同端末を開発したのはロシアのモスクワを拠点とするYota Devicesという新興企業。

同社はYotaというブロードバンドサービスプロバイダの端末部門にあたり、Yotaが主にロシアや東欧地区で展開している4Gブロードバンドサービス向けの端末をリリースしている。

当初のターゲットは同地区で展開されているYotaのWiMAXサービスをサポートする端末の提供だったが、現在同社はLTEサービスの対応エリアを徐々に拡大させており、対応端末もまたLTEベースのものが増えつつある。

そうした同社が今回リリースするのが「Yota Phone」と呼ばれるもので、従来までYota Devicesが扱っていたモデムやルータの枠を越え、よりユーザーに訴えかける製品提案を行おうとしている。

Yota Phoneの詳細についてはAndroid Policeの記事が詳しい。

外見自体は4.3インチの液晶ディスプレイを搭載した従来のスマートフォンと大差ないが、前述のように本体背面にはカメラに加え、E-Inkベースの4.3インチディスプレイが搭載されている。

E-Inkは画面のリフレッシュは遅いものの、液晶に比べ消費電力が非常に少なく、両者を適時使い分けることで大きなメリットを享受できるだろう。

プロセッサはQualcommのデュアルコアSnapdragon 1.5GHz (Krait)、LTEサポート(Bands 3/7/20)、32/64GB内蔵ストレージ、1200万画素リアカメラと画素数不明のフロントカメラ、2100mAhのバッテリ、SIMスロット兼用の電源ボタン、そしてAndroid 4.2 ”Jelly Bean”搭載と、現状でもかなりハイスペックな端末となっている。

来年2月のMWC 2013で正式発表とのことだが、Android Policeによれば製品発売は2013年第4四半期が見込まれているという。

その理由はKraitプロセッサならびにJDIの液晶パネルの出荷状況を反映してのものということ。

続報を含めてMWCで楽しみにしたい製品の1つとなるだろう。

(記事提供: AndroWire編集部)